iPhoneでちょっとしたものをキレイに残したい人へ--スタンド型ライト「SnapLite」 - (page 2)

スキャンは一瞬

 SnapLiteの上にiPhone、SnapLiteの下に撮影するものを置いたら、SnapLiteの下部にある、リスのシンボルマークにタッチしよう。すると、一瞬でiPhoneでの撮影が終了する。初期設定では0.5秒、タイマー撮影も最長3秒まで設定できるので、ボタンを押してから撮影まであわてる必要はない。撮影が終わったら数秒待つと撮影された写真がiPhoneのアルバムに自動的に保存される。保存された写真は、シェアボタンを使ってTwitterやFacebookなどのSNS、メールや他のアプリで友達や家族と共有できる。

 スキャンといっても要は、iPhoneで写真撮影をしているということだ。立体的なものや自分が手作業をしている様子など、普通のスキャナでは撮影できないもの、自身がiPhoneを持って撮影しにくいものなどをどんどん取り込める。

  • 撮影の準備ができたら、SnapLiteの下部にあるリスのシンボルマークを押す

  • 撮影した写真は、手動で向きを変更したり台形補正をかけたりできる

  • 保存した写真は、SNSやメールで友達や家族とすぐに共有できる。また、他のDropboxなどのストレージアプリに渡すことも可能だ

複数のレシートや名刺も1枚ずつトリミング

複数のレシートをガイドセンサ内に並べてスキャンする。少しずつ離して置くのがコツだ
※クリックすると拡大画像が見られます

 SnapLiteアプリには、ScanSnap SV600のように、名刺やレシートを複数枚置いて撮影すると、自動的に1枚ずつにトリミングしてくれる機能もある。レシートで試したところ、見事にトリミングされて1枚ずつバラバラのレシートとして画像が保存された。しかも、レシートの文字はくっきりとして読みやすくなるよう調整されている。

大物は2回に分けて撮影し1枚に合成

 A4サイズ以上のものは、合成モードで2回に分けて撮影する。撮影が終了すると、2枚の写真が合成される様子が表示され、継ぎ目が分からないほどきちんと合成された。少し立体的ではあるが、スパイラルリングが使用されているカレンダーを見開きで撮影しところ、見たままそのままに合成されたので驚いた。

  • 幅がA4の横幅以上のサイズのものをスキャンした。1回目のスキャンが終わったら、ゆっくり対象物をずらして、2回目のスキャンをする

  • 2枚の画像の合成中の画面。画像が左右から中央に向かって動いていき、重なったところで合成が始まる

撮影に十分な明るさを確保

 iPhoneのカメラはとても優秀で、かなり暗い場面でもしっかりと撮影できる。(これはどのカメラを使う場合でも同じだが)より美しく残したいなら、それなりの明るさと手ブレしないようにする撮影技術が必要でもある。

 特に、光量をある程度確保できれば、手ブレは防げる。そのためには何よりも明るさが重要だ。たとえば、筆者は室内でモノを撮影するときには、蛍光灯を一番明るくした上で部屋中のスタンドライトをかき集めてくることもある。フラッシュという手もあるが、一方向から一瞬だけ強い光を当てるフラッシュではモノの前面が白飛びして、後ろには影が強く出てしまい「キレイ」には撮れない。

 その点SnapLiteなら、撮影の対象物全体を、まんべんなく上から照らしてくれるので、iPhoneで撮影するには十分な明るさを確保できる。普段の生活の中で、“ちょっとしたもの”をキレイに撮影するにはもってこいだ。

普通のデスクライトとしても使える

 「スキャンする」というとちょっと大げさに聞こえる人にも、SnapLiteとiPhoneの組み合わせなら気軽に使えるかもしれない。なにせ、普段は普通にデスクライトとして使えるのだから。SnapLite単体でも電気のオン/オフと切り替えはできるが、SnapLiteアプリを使うと、ライトの種類と光量を目的に合わせて細かく変更できる。

 デスクで使う時には、白い色ではっきりと手元を照らし、夜はベッドサイドでオレンジ色の明かりをほんのりつけておくなど、時と場所によって1台で使い分けられる。もちろん、軽いから持ち運びもラクだ。

背面には給電用USBポートも搭載

背面のUSB給電ポート。コンセントをSnapLite用に使ってしまっても、SnapLiteからiPhoneに給電できるので安心だ
背面のUSB給電ポート。コンセントをSnapLite用に使ってしまっても、SnapLiteからiPhoneに給電できるので安心だ

 SnapLiteの背面下部には、電源用の差し込み口の他に、iPhone/iPadを急速充電できる5V、2.1AのUSB給電ポートが搭載されている。SnapLite用にコンセントを使ってしまっても、iPhoneなどを充電できるので困らなくて済む。

おすすめなのはどんな人?

 SnapLiteのシンボルマークは、「まいにちの小さな喜びを集めて仲間とシェアする象徴」としてドングリを集める習性を持つリスがモチーフになっているそうだ。毎日の生活の中で、ショップカード、名刺、スクラップブック、グリーティングカード、料理、お菓子、文房具など、ちょっとしたお気に入りのものを撮影して収集するのは、ちょっとワクワクして楽しい。そんな楽しさを集めるのに、SnapLiteの手軽さはちょうどいい。

 SV600のようなスキャナは欲しかったけれど、大きくて重いし、気軽に買えるお値段ではないし……と思っていた人なら、SnapLiteを検討する価値はある。照明が違うだけで、写真の美しさがまったく変わることを実感できるはずだ。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]