PFUは5月21日、iPhone用のスキャナ機能が付いたデスクライト「SnapLite」を発表した。
iPhoneでちょっとしたメモや小物を撮影するとき、手の影が入ったりブレてしまったりした経験はないだろうか。SnapLiteは高輝度なLED照明を備え、専用アプリと連携することでカメラの角度や手ぶれ、影の映り込みなく美しく撮影できるのが特長だ。
普段はデスクライトとして使用でき、電球のような暖かい色とニュートラルな白の2色を切り替えられる。スキャナとして使いたいときはiPhoneから専用アプリを起動し、ライトの上にセットする。するとBluetoothでiPhoneとSnapLiteが連携され、自動で照明とスキャンする範囲を示す「レーザーガイド」が起動して、撮影モードになる仕組み。
レーザーガイド内に撮影したいものを置き、SnapLiteのボタンをタッチすれば撮影できるほか、タイマー撮影も可能。一人では大変だったネイルや料理の手順なども簡単に撮影できるようになる。
ScanSnapで定評のある補正機能もSnapLiteに踏襲されている。無造作に紙を斜めに置いても自動で傾き補正とトリミングが行われ、美しく取り込める。さらに、名刺やレシートなど複数の紙を取り込みたいとき、並べて撮影するだけでそれぞれトリミングしてカメラロールに保存されるため、1枚1枚繰り返し撮影する手間が省ける。
また、スケッチブックに描いたイラストなど、大きなサイズのものを取り込みたいときもアプリで「合成モード」に切り替え、2回に分けて撮影すると自動的に1つの画像に合成できる機能も持つ。
ターゲットは30代の子育て世代だ。新たなブランド名を取り入れたのは、「ScanSnapの匂いがしないものにしたかったから」(PFU イメージビジネスグループ イメージプロダクト事業部 商品企画部の飯室佳世氏)と話す。
現在のScanSnapは、企業や学校などで使われているほか、家庭では書籍や雑誌のデジタル化を目的とした用途が多いという。プライベートや一般家庭で使ってもらえるものを提供することで、新たなビジネス領域を開拓したい考えだ。
重さは0.65kg。サイズは高さ360mm×幅75mm×奥行き158mmで手軽に持ち運べるサイズ感も魅力の一つだ。リビングやダイニングに置いても邪魔にならず、日々の思い出をきれいに保存でき、気軽にシェアできることを目指した。
プロダクトデザインは、クリエイティブユニット「TENT」に依頼した。シンボルマークは、ドングリを集める習性を持つリスがモチーフだ。これには「毎日の小さな喜びを集めて、仲間とシェアする事象」という思いが込められているという。リスが左を向いているのはSnapLightの“S”ともかけている。
なお、対応するのは、iPhone 5/5S/5C。発売は5月28日で、価格は税込みで1万2800円だ。PFUダイレクトを中心に、実店舗は原宿のアシストオン、AppBank Storeで扱う予定という。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス