Nikeは4月24日〜25日、スペインのマドリードで、FOOTBALL INNOVATION SUMMIT(フットボール イノベーション サミット)を開催した。
まもなく、6月にブラジルで2014 FIFAワールドカップ(W杯)が開催される。Nikeは過去最多となる10カ国のウェアをサポートすることになっており、今回の展示と新製品発表もそれに向けたもの。一部の選手が着用するNike FuelBandや3Dプリンタを使って作られたバッグなども披露された。
メインイベントにはNike 社長兼CEOのマーク・パーカー氏が登場し、新たなフットボールスパイク「マーキュリアルスーパーフライ」を発表。これはパフォーマンスを極めた製品で、「伝説のブーツとも言える、フットボールにおける新しい世代のもの」とアピールした。
実はこのイベント、Appleのティム・クック氏がNikeの社外取締役でもあることから、一部で登壇するのではないかとの噂もあった。サプライズとして現れたのは、マドリードに本拠地を置くサッカークラブチーム、レアル・マドリードに所属するクリスティアーノ・ロナウド氏だ。
マーキュリアルスーパーフライは、ロナウド氏をはじめ100人以上の選手の意見を取り入れて開発されたもの。「ナイキ スポーツ リサーチ ラボ」による4年に渡る研究開発から生まれたスパイクで、競技における選手のスピードを大幅に速めるとしている。開発のための試作品は3桁にのぼるという。雨の中などさまざまな環境の中で行われることを考え、水が足に与える影響や、上から水が入ってきたときのタッチなどに苦労したという。また、足にしっかりフィットしながらも履きにくくならないよう、編み方を変えるなどの工夫が施されている。
ロナウド氏は、マーキュリアルスーパーフライを初めて見たときの印象を「こんなスパイクは見たことがなかった。デザインや快適さ、履き口のデザインがとても綺麗でいいと思う。これを履いてプレーをすることを楽しみにしている。まだ履いていいと言われていないが、その機会がきたら良いプレーを見せたい」とアピールした。
なお、セリエA・インテルナツィオナーレ・ミラノに所属する日本代表の長友佑都氏も現在マーキュリアルを使用しており、今回の新しいマーキュリアルスーパーフライを採用すると見込まれる。
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