スポーツウェア企業Nikeの最高経営責任者(CEO)であるMark Parker氏は米国時間4月25日、同社のウェアラブルフィットネストラッカー「FuelBand」の開発担当部門が今後は注力先をソフトウェアに移していくことを明らかにした。
Parker氏はNBCのインタビューに応じ、ウェアラブル端末の取り組みについての質問に「われわれは、このエクスペリエンスにおけるソフトウェア側に注力することを強めている」と述べた。「当社は、ウェアラブルに今後も関わっていくだろう。それは、われわれが開発する他の製品に組み込まれる計画であり、われわれは、今ある『Nike Fuel』および『Fuel』システムに対するより広範囲なリーチを作り出すため、提携関係を広げることを目指している」(Parker氏)
Parker氏の発言は、NikeがFuelBand開発を担当するハードウェアチームの大半を解雇したことを米CNETが1週間前に報じた後、ウェアラブルにおける今後の同社の役割をめぐり広がっていた憶測に答えたものだ。
Parker氏は、特に人員削減について具体的にコメントすることはなく、また同社がFuelBandを断念するということも認めなかった。むしろParker氏は、同社のソフトウェアプラットフォーム「Nike+」が3000万人のFuelBandユーザーを抱えていることと、同社がその数を1億人に拡大したい考えであることを初めて明らかにした。Nikeは、「FuelBand SE」の販売を継続するとともに、同リストバンドの新色を今後数カ月のうちに発売する意向だ。
「iWatch」という名のスマートウォッチ、あるいはフィットネスバンドに近いデバイスを開発していると報じられているAppleとの提携について尋ねられると、Parker氏は、その可能性を次のように示唆した。
「言っておきたいのは、NikeとAppleの協力関係はこれからも続いていくということだ。それに個人的にも、Nikeの一員として、次にどんなことが実現するのか非常に楽しみだ」(Parker氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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