現在利用できるカードの一覧
Google Nowの一つづつの“提案”は“カード”と呼ばれる。実際に画面を見るとマジシャンがテーブルに並べたカードのようだ。不必要なカードは横フリックだけで消すことができ、今後一切必要のないカードは、カードごとに付いている縦に3つドットが並んだ設定ボタンから2度と表示しないようにもできる。
ここでは現時点で使えるカードを紹介していこう。
位置情報をもとに、現在地付近のスポットが表示される。ここでは、編集部の近くにある皇居などが見られる
- 運動の記録
先月に歩いたり自転車で走った大体の距離がわかる。
- 次の予定
約束の予定があると、交通状況のチェックまでして移動場所までの所要時間を教えてくれるほか、最適な出発時間の提案もしてくれる。
- 天気情報
現在地と勤務地の天気を表示する。また外出先や旅先でもその場の天気を表示する。
- 交通状況
出発前に目的地までの交通状況や迂回ルートを表示する。また、公共の交通機関モードの場合は運行情報も表示する。
- フライト
リアルタイムのフライト状況と、空港までの交通情報を表示する。
- ホテル
知らない街に到着した場合でも、すぐにホテルまでのルートを表示する。
- レストランの予約
現在の交通状況に基づいて、レストランの予約に間に合うよう出発時間を表示する。
- イベント
チケットを購入したイベントが近づくと通知される。
- 荷物
オンラインショッピングをした場合、商品の出荷状況から、荷物の現在地までもがわかる。
- 友だちの誕生日
友だちの誕生日を知らせる。これはGoogle+の友達に基づく。
- あなたの誕生日
自分の誕生日にちょっとした嬉しいカードが表示される。
- 終電情報
遅くまで外出していると、自宅最寄り駅までの終電情報を表示する。
- スポーツ
お気に入りのチームの現在の試合経過や、次の試合に関する情報を表示する。
- 株価情報
特定の銘柄の株価情報をリアルタイムで表示する。
- 災害情報
自宅周辺地域で災害情報が発せられると、通知が表示され、災害に関する情報やその影響範囲を表示してくれる。
- ニュース速報や最新情報
ユーザが興味を持っていそうなニュース速報、事件や事故の最新情報を表示する。
- 花火大会
開催日の近い自宅付近の花火大会情報を表示する。
- 公共の交通機関
バス停や駅の近くにいる場合、次のバスや電車の時間を表示する。
- 場所
外出中に、現在地付近のバー、レストラン、スポットの情報を表示する。また、ワンタップでGoogleマップに移動し、詳細情報やクチコミを見たり、お店を予約することが可能。
- 周辺の娯楽施設
現在地付近の観光スポットや娯楽施設を表示。
- 付近の写真スポット
付近にある人気の写真スポットを表示する。
- 翻訳
翻訳機能が提供される。
- 通貨
海外にいる場合、現地の換算レートを表示する。
- 日本時間
海外にいる場合、日本時間を表示する。
Google Nowの裏側
ではなぜGoogle Nowは適切なタイミングでカードを表示できるのだろうか。それは、現在時刻、現在地、Googleの検索履歴と紐付いているからだ。また、一部の機能ではGmailの中身も参照している。例えば“荷物”のカードではネットショッピングしたもののトラッキングができる。当初、筆者はGoogleとAmazonが提携したのかと考えた。だがそうではないらしい。ではどうなっているかというと、Gmailに“発送”という文字列や運送業者名、追跡ナンバーなどが記載されているためと推測される。
こう書くと単純な仕組みに聞こえるかもしれないが、これはかなり高度なデータ処理を要する。まさに流石はGoogleといったところだ。また、“次の予定”では、Googleカレンダーからアポイントメント場所を取得し、現在地からの所要時間をバックグラウンドで(!)算出し、最適な出発時刻に通知をしてくれる。
このように、Google NowはGoogleの既存サービスから情報を得て、最適なカードを表示しているのだ。
Google Nowを優秀な秘書にするために
最後に問題になってくるのが、どうしたら常に最適なカードが表示されるようになるかだ。そのためには必ずすべきことが4点ある。
- GPSとアシストGPS(Wi-Fiオン)を常に有効にしておくこと。これにより現在地がGoogle Nowに渡され、カードの精度が上がる。
- 自宅と職場をGoogleマップのマイプレイスに登録すること。これにより色々な場面でGoogle Nowが出発時間の提案をしやすくなる。
- Googleカレンダーに予定を詳細に入力すること。面倒かもしれないが、住所を入れておくとより有効だ。会社のグループウェアをお使いの方も多いとは思うが、是非試していただきたい。
- とにかくGoogle検索を多用すること。もちろんログインして検索をしないと意味がない。
ここまで駆け足でGoogle Nowを紹介してきたが、少しは活用してみようという気になっていただけただろうか?Google Nowにはこれからも新しいカードが順次追加されていくであろうし、なにより一度このインテリジェントな振る舞いを体験してしまえば、Google Nowに魅了されることは筆者が保証する。おっと、Google Nowが次の仕事に出発しろと言っている!それではこの辺で。