ナビゲーションに加えられた変更も、知っておくべきだろう。物理ボタンの左側にある静電容量式のボタンでは、メニューは表示されなくなった。今では、これはマルチタスクを管理するボタンになっている。このボタンが有効なエリアは意外に大きめで、筆者は何度も意図せずに押してしまい、作業の邪魔になったことがあった。
GALAXY S5には、Android 4.4(開発コード名「KitKat」)と、OSに機能を追加するサムスン独自の最新版「TouchWiz」インターフェースが搭載されている。サムスンはこの最新版のTouchWizに修正を加え、見た目を新鮮なものにした。変更されたのは細かい部分で、例えばGoogleのサービスフォルダがホーム画面に置かれたり、画面上のメニューボタンが、アプリトレイなどほぼすべてのウィンドウに配置されたりしている。
他のサムスン製スマートフォンからGALAXY S5に切り替えた場合、ホーム画面のカスタマイズについては、新しいメニューボタンができたことで混乱するかもしれない。フォルダ作成の操作と、壁紙選択の操作がなくなっているためだ。
例えば、筆者がアプリトレイから不要なフォルダを削除する方法を見つけるのには、数分間かかった。話のついでだが、サムスンはこの機会に、フォルダの作成操作をGoogleのドラッグアンドドロップを使ったスタイルと合わせるべきだった。今のやり方では、あらかじめフォルダを作成して、ホーム画面にスペースを空けておく必要がある。ただし、フォルダ内に色をカスタマイズできるメニューボタンがある点は気に入っている。
メインのホーム画面では、ハンズフリーでいつでも音声入力できるGoogleの検索ボックスが利用できる。この機能は非常に便利だが、この画面からでなければ利用できないようだ。従って、例えばMotorolaの「Moto X」にあるようなどこでも利用できるものとは違っている。
通知トレイを引き下げると、ユニバーサル検索と同じように動作する「S Finder(Sファインダー)」と、他のデバイスとコンテンツを共有するのに使う「Quick Connect(クイック接続)」へのクイックアクセスボタンが新たに追加されているのが分かる。また、ホーム画面から右にスワイプすると、サムスンがGALAXY Note 3で導入した、カスタマイズ可能なニュースフィード「My Magazine(マイマガジン)」が表示される。
この新しいTouchWizで、視覚的に全面的なアップデートが施された分野の1つが、GALAXY S5の設定メニューだ。メニューは黒の背景、丸いアイコンになり、レイアウトが選べるようになった。レイアウトには、設定をタブに分ける方式、リスト表示する方式、下位カテゴリーごとに展開・折りたたみ可能なスクロール式メニューがある。筆者自身は、整然としているタブ方式が気に入っている。
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