どこでTouchWizが終わり、どこからサムスンのアプリや機能が始まっているかは判然としないことも多い。GALAXY S5は、GALAXY S4のジェスチャー操作や機能を前提として、その上に新しい機能が追加されているため、ここでは追加機能についていくつか触れることにする。
まず、オプションとしてダウンロード可能な58Mバイトのサンドボックスである「Kids Mode(キッズモード)」から始めよう。このサンドボックスの中では、子ども用のあらかじめ許可されたアプリが利用でき(カメラまで用意されている)、スマートフォンの他の部分には影響を及ぼさないようになっている。年長の子どもは、このかわいらしいインターフェースには魅力を感じないだろう。いたずら盛りの子どもが、のぞきやいたずら、不適切なダウンロードをすることを、両親は防ぎたいかもしれないが、そういった子どもたちは独自のプロファイルを好むだろう。
ショートカットを常に表示させたい人は、「Toolbox(ツールボックス)」を気に入るはずだ。この機能は、プルダウン式の通知領域や設定メニューで有効にすることができる。これは画面上に浮かぶ円で、これに触れるとカメラや計算機といったアプリへのショートカットが5つ現れる。あらゆることがカスタマイズ可能で、この円が邪魔なら、場所を自由に動かすこともできる。筆者はこの仕組みが気に入っているが、あまりにも邪魔になることが多かったため、最後には使うのをやめてしまった。もし、トリプルタップでこれを呼び出すことができたら、使い続けていたかもしれない。
「Ultra Power Saving Mode(ウルトラ省電力モード)」は、週末旅行に充電器を忘れた人のためのものだ。ボタンをひと押しするだけで、ほとんどの通信はオフになり、スマートフォンの画面は白黒になる。色やアプリ、活動を制限することで、スマートフォンのバッテリ持続時間は大幅に延びる。電池の残量によっては、数日延びる場合もあり得る。サムスンによれば、電池が10%残っていれば充電をせずに24時間利用できるという。
もう1つの新機能は、「Download Booster(ダウンロードブースター)」だ。この機能は、Wi-FiとLTEを同時に使用することでダウンロード速度が向上する。これはバックグラウンドで動作する機能であるため、多くの人はこれに気づかないだろう。
ユーザーにもわかりやすい機能には、改良された「S Health」のアプリとウィジェットがある。これはあらゆるタイプのユーザーにフィットネスへの関心を持たせようとするもので、サムスンはユーザーにこの機能を日常的に使ってもらいたいと考えている。歩数計とエクササイズスコアカードが、GALAXY S5に内蔵されている栄養状態モニタや新たに導入された心拍数センサと組み合わせられている(詳しくは後述)。アプリは以前より洗練され、ホーム画面のウィジェットは(もちろん削除することもできる)、歩いた歩数をリアルタイムで記録する。
新しいS Healthはライトユーザーには十分だが、リアルタイムでマップ上の位置を追跡し、高度の変化や速度の値をすぐに読み取れる「Endomondo」のような洗練されたアプリに対抗したければ、画面にもっと多くの情報を盛り込む必要がある。S Healthの場合、詳しい情報を調べたければ、記録を掘り返さなくてはならない。
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