Appleとサムスンの最新の特許侵害訴訟について経過を記録している人は、サムスンの失点1を書き加えておこう。
カリフォルニア州北部地区米連邦地方裁判所のLucy Koh判事は米国時間3月30日、特許制度の解説動画に対するサムスンの異議申し立てを却下した。この動画は、31日に始まるApple対サムスンの最新の特許侵害訴訟で、陪審に見せられる予定だ。
動画は、特許とその仕組みについて陪審員が基本的な知識を得られるよう、連邦司法センター(Federal Judicial Center)が制作したもの。サムスンは、複数の場面にApple製品が登場するという理由から動画に異議を唱えていた。
今回のニュースを先に報じたRe/codeによると、サムスンは28日に行った申し立ての中で、Appleの「革新性の主張」が訴訟の主な争点であるため、この動画を陪審に見せることは「サムスンにとって極めて不利」に働くと述べたという。
代わりにサムスンは、Appleとの前回の特許侵害訴訟で使われた(はるかに)古い特許解説動画を、今回も陪審に見せたがっていたようだ。
Appleとサムスンは31日に再び法廷に赴く。特許侵害をめぐり、陪審裁判、米国際貿易委員会(ITC)訴訟、および多くの国際訴訟を通じて長らく争いを続ける両社の最新訴訟のためだ。今回の訴訟では、2012年8月の特許侵害裁判や、2013年11月の賠償額見直しの再審理で争点になったのとは異なる特許や新たなデバイスが対象となっており、これにはAppleの「iPhone 5」とサムスンの「GALAXY S3」が含まれる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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