カリフォルニア州サンタモニカ発--Rokuの創設者で最高経営責任者(CEO)を務めるAnthony Wood氏は、ストリーミング対応セットトップボックスをめぐる「Apple TV」などとの競争について心配していない。むしろ同氏の考えでは、Appleの方こそ心配するべきかもしれないという。
Wood氏は米国時間3月27日、サンタモニカで開催されたRe/code主催のカンファレンスで次のように述べた。「『Apple TV』は、基本的に『iPad』のアクセサリだ。赤字を生み出す元であり、Appleらしくない。赤字になるのに、どうしてもっと売りたいと思うだろうか?」
Wood氏は、Apple TVに関するコメントをあくまで憶測とした。
AppleのCEOであるTim Cook氏は先ごろ、2013年におけるApple TV関連の売上高が10億ドルを超えたことを明らかにした。これにはハードウェアの販売とコンテンツの販売が含まれている。利益率の低いデバイスで利益率の高いコンテンツを販売するコンセプトは、Amazonの「Kindle」のように大きな成功を収める場合もあるが、Appleらしい市場戦略ではない。Appleにコメントを求めたが、現時点で得られていない。
Rokuはストリーミングビデオ対応デバイスを手がけており、この分野は、Netflix上のオリジナルシリーズから特定の層に向けた動画アプリの普及まで、オンライン動画という選択肢が勢いを増すにつれて急速に成長している。Rokuは1200以上のアプリを提供しており、この数字は1年前から倍増した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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