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仮想現実の未来はどこへ--FacebookによるOculus VR買収の意味を考える - (page 3)

Nick Statt (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2014年03月31日 07時30分
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拡大する仮想現実の可能性

 結論を言おう。Oculusの買収は誰にでもできたはずだし、薄っぺらなネットの反応の洪水の中で多くの人が指摘しているように、誰かが買収するのは単に時間の問題だった。

 Oculusを買収したのがFacebookだったことは、最終的には取るに足らないことだったと分かるかもしれない。またはOculusを後退させて、第一線にいられなくするような損害の大きな戦略だったと分かるかもしれない。いずれにしろ言えるのは、誰かが20億ドルを支払ったということだ。それも、完成した製品が1つもなく、2年足らず前にクラウドファンディングによって立ち上げられた企業に。それがこの混乱した状況の核心をなしている。今は、Oculusの未来に必然的に感じられる不安と、仮想現実全般への称賛の両方が渦巻いている。

 今、仮想現実市場には真空空間がある。仮想現実テクノロジにおける、次の有望な独立系スタートアップ企業によって満たされるのを待っている空間だ。さらに言えば今回の買収は、仮想現実は有益なだけでなく、メディアやコンピューティングのユビキタスプラットフォームとしての潜在性もあることを確認し、保証するものであり、さらなる活動がひたすら促進されるだろう。GoogleやMicrosoftなどから、自立心が非常に強く、クラウドファンディングを求めているようなスタートアップ企業まで、規模の大小を問わずあらゆる企業が、今では仮想現実のことを、ゲームを彩る周辺的存在としてではなく、かつてのスマートフォンや現在のウェアラブルテクノロジと同じくらい有望な存在として考えるようになっている。

 Facebookは、仮想現実をゲームへと、そしてその先へと導くこと、さらにOculusにそれを自由にやらせることを約束しているように思えるものの、両社ともユーザー(シニカルで企業に警戒心を抱いているゲーム愛好家が中心だ)に、自分たちは物事を台無しにするつもりはないと納得させるために、相当の時間と努力をかける必要があるだろう。

 Luckey氏はRedditへの投稿で、「これはゲーム業界にとって特別な瞬間だ。どこか予測不可能なところのあったOculusの将来には一点の曇りもなくなった。仮想現実は実現間近であり、ゲームプレイの方法を永遠に変えるだろう。Oculusでは日常レベルの変化はほとんどない。ただし、適切なチームを作り上げるためのリソースが十分に追加される予定だ」と書いている。この投稿は早速議論の的となっており、コメントが殺到している。

 この買収がユーザーのOculusへの信頼にどう影響するかが重要になるのは、仮想現実にとってではなく、「Oculus Rift」にとってだ。仮想現実テクノロジは実現しており、Luckey氏と仲間たちは、それが最終的にうまく機能することを証明したにすぎない。つまり、市場は仮想現実テクノロジを中心に展開していくのであり、それは仮想現実テクノロジを最初に商品化するチャンスをOculusが失っても失わなくても変わりはないということだ。

 Luckey氏はRedditへの投稿の最後で「皆さんを失望させることはない」と訴えた。それを信じるか疑うかはあなたの自由だ。仮想現実は決定的なターニングポイントを迎えている。

 なぜなら、たとえOculusがその言葉を守らなくても(つまりLuckey氏がわれわれを失望させるとしても)、別の夢想家を見つけて育て上げる余裕が市場にはあるからだ。そうなれば、コンシューマーは大きな賭けとともにKickstarterに寄付をする必要はなく、選択することが可能になるだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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