UPDATE Facebookは米国時間3月25日、仮想現実技術の企業であるOculus VRを合計で約20億ドルの現金および株式で買収することで合意したと発表した。Oculusはヘッドセット「Oculus Rift」を開発している。
Oculusは、成長しつつある仮想現実産業の最先端に位置し、Kickstarterを利用することで事業を開始した。同社は、Oculus Riftヘッドセットをオープンソースの魅力的な製品へと変えている。同社は先週、Oculus Rift用の最終的な開発者キットを正式リリース前にサンフランシスコで開催のGame Developers Conferenceで発表したばかりだ。
Facebookは、Oculusの仮想現実機能について、この買収によってゲームを超えたコミュニケーション、メディア、エンターテインメント、教育などの分野に展開する計画だと述べている。Facebookの最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏によると、同社は仮想現実をソーシャルにおける次の大きな波として捉えている。
Zuckerberg氏は声明で、「モバイルは今日のプラットフォームであるが、われわれは今、明日のプラットフォームに対しても準備を整えつつある」と述べた。「Oculusは、これまでで最もソーシャルなプラットフォームを作り出す機会や、われわれが働き、遊び、コミュニケーションをとるやり方を変革させる機会を手にしている」(Zuckerberg氏)
この買収は、Facebookの株価69.35ドルに基づき約20億ドルの金額となっているが、これには現金4億ドルとFacebookの普通株式2310万株が含まれている。さらに、業績に応じて追加で3億ドルの現金と株式によるアーンアウトが可能となっている。
Oculusはカリフォルニア州アーバインを拠点としており、今後も現在の場所に残ってOculus Riftに取り組み続ける予定だ。20億ドルにのぼる今回の取引は、2014年第2四半期に完了する見込みとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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