Microsoftの新最高経営責任者(CEO)であるSatya Nadella氏自身が、同社の「iPad」版「Office」を発表する可能性がありそうだ。
Microsoftは米国時間3月27日にサンフランシスコでプレスブリーフィングを開催し、「クラウドとモバイルコンピューティングの交わりに関する」ニュースを発表する予定だ。Nadella氏はそこで開会の辞を述べることになっている。
筆者の複数の情報筋によると、Microsoftの最新の計画では、同社はかなり前からうわさされてきたiPad版Officeアプリケーションスイートを2014年3月中についに発表することになっているという。27日のイベントは、その発表にふさわしいタイミングと場所であるように思える。
iPad版Officeには、「Word」と「Excel」「PowerPoint」、および「OneNote」のみが含まれ、ほかのOfficeクライアントアプリは含まれない可能性があるとのうわさだ。iPad版Officeは「Apple Store」でダウンロード提供される見通しだが、「Office Mobile for iPhone」の場合と同様、「Micrososoft Office 365」のサブスクリプションが必要になる可能性が高い。
先頃発表された「Microsoft Office 365 Personal」のサブスクリプションでは、サポート対象のタブレットタイプの1つとしてiPadが追加される見通しだ(このサブスクリプションを購入すると、ユーザーは1台のPCまたは「Mac」、さらに1台のタブレットにOfficeをインストールできる)。
Microsoft関係者らは、いくぶん遠回しではあるが、iPad版Officeが存在し、登場する予定があることを認めている。筆者が最後に聞いた情報の出所は、前最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmer氏による発言だ。この発言においてiPad版Officeは、Microsoft独自でタッチファーストな「Gemini」のOffice実装後しばらくしてから登場する予定だとされていた。Geminiは、Microsoftの「Word」「Excel」「PowerPoint」「OneNote」の「Metro」スタイルアプリ(現Windows Storeアプリ)版だ。
しかし、筆者はBallmer氏やMicrosoft幹部陣が2013年末に向けて心変わりした可能性があると聞いている。筆者の知人の1人によると、Ballmer氏は、iPad版Officeを準備が整い次第直ちに市場に投入し、たとえそれが「Windows 8.1」版のリリース前になる可能性があるとしても構わないとするOfficeチームからの提案を了承したという。筆者が聞いているところによると、iPad版Officeの新たなリリース日は、2014年前半のいずれかの時点になるという(2013年夏に筆者の情報筋らが掴んだ情報では、iPad版Officeは2014年秋までに発表されることはないということだった)。
Microsoftは3月27日のイベントの模様をストリーミング中継する予定だ。同イベントは太平洋時間午前10時(東部標準時間午後1時)に開幕する。
Microsoft関係者はBuild 2013でGemini版PowerPointアプリのアルファ版のデモを披露したとき、Geminiアプリスイートは2014年に「Windows Store」で公開される予定だと語っていた。
Microsoft関係者は、iPad版Officeの発表が27日のイベント含まれるかについてコメントを控えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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