Microsoftが「OneNote」のプラットフォームを拡大した。これにより、メモ作成/整理の分野における、競合製品(特にEvernote)に対する競争力強化を図る。
「OneNote for Mac」は米国時間3月17日から、Mac App Storeにおいてダウンロード提供が開始された。OneNoteが「Mac」向けに提供されたのは今回が初めてである。OneNoteはこれまで、「Windows」「Windows 8」「Windows Phone」「iPad」「iPhone」「Android」搭載タブレットおよび携帯電話と、ウェブ上(OneNote Online)で提供されていた。Macユーザーは、OneNote for MacがMicrosoftのクラウドストレージサービス「OneDrive」に自動的に同期することに注意する必要がある。
Windowsデスクトップ向けOneNoteの無償版も、17日からOneNote.comでダウンロード提供が開始された。これまでは、Windows 8とWindows Phone、そしてウェブ上でのみ無償版が用意されていた。Windowsの古いバージョンを使用するユーザーは17日まで、OneNoteアプリをMicrosoftの「Office」スイートの一部として有償でしか利用できなかった。
Windowsデスクトップ向けOneNoteの新しい無償版には、有償版の全機能が搭載されているわけではない。「SharePoint」、バージョン履歴、「Outlook」統合はサポートされていない。これらの機能を利用するには、有償版へのアップグレードが必要である。無償版は広告を含まず、期間限定のトライアル版ではなく、また、家庭/学校での利用に限られることも特筆すべき点である。
Microsoftは、OneNoteサービスをOneNote.comにおいて提供開始したことも発表した。サードパーティー開発者を対象に、アプリケーションを連携できるクラウドプログラミングインターフェースも公開されている。OneNoteサービスによって提供される新機能としては、ウェブページをOneNoteに保存できる「OneNote Clipper」、OneNoteにメモを送信するための新しい電子メール機能であるme@onenote.com、ドキュメントやホワイトボードの内容をWindows Phoneに取得してOneNoteに保存するためのMicrosoftのOCR(光学文字認識)技術「Office Lens」などがある。
Microsoftは、「Gemini」版のアプリスイートに含まれる予定の「OneNote for Windows 8」の最新版にも取り組んでいる。また、まもなくリリースされると見られるiPad向けOfficeの一環として、iPad向けOneNoteもアップデートすると予測されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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