Mozillaは2年以上前から「Windows 8」向けに「Firefox」の「Metro」専用バージョンを構築する作業を行ってきたが、その取り組みを中止した。ユーザーがほとんど関心を示さなかったことが理由だという。
Microsoftは、タブレットなどのタッチスクリーンデバイス向けインターフェース(当初はMetroと呼ばれていた)を設計し、同インターフェース向けに設計された「Internet Explorer」とともにWindows 8に搭載した。Mozillaは、最新のサードパーティー製ブラウザをMetroにもたらすことが可能なのかどうかをMicrosoftと議論し、それに勝利した後、今から2年前にMetro版Firefoxの開発を開始した。
しかし、その取り組みはひとまず終了した。ただし、将来的に考えを改める必要が生じた場合に備えて、Mozillaはコードを保存しておく予定だ。
Firefox担当バイスプレジデントであるJohnathan Nightingale氏は米国時間3月14日のブログ投稿の中で、「チームがMetro向けFirefoxの構築とテスト、改良に取り組む一方で、われわれは同製品の普及状況にも注目してきた。われわれの見る限り、普及はほとんど進んでいない。例えば、いつ調べても、1日当たり何百万人ものユーザーがデスクトップ版Firefoxのプレリリースバージョンをテストしているが、Metro環境のデイリーアクティブユーザー数が1000人を超えることは決してない」と述べた。
Mozillaは、十分にテストされていないのに長期間サポートしなければならないMetro向けFirefoxを出荷するリスクを冒す代わりに、ひとまず同製品の開発を終了する道を選択した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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