テキサス州オースティン発--Googleは、ウェアラブルデバイス向け「Android」ソフトウェア開発キット(SDK)を2週間以内にリリースする予定だ。
GoogleのAndroidおよび「Google Chrome」責任者であるSundar Pichai氏は米国時間3月9日、South by Southwest(SXSW)でJohn Battelle氏との壇上インタビューに応じたが、これはその中で発表された最も重要なことだった。
しかし、Pichai氏は1時間に及ぶインタビューの中で、多様な話題に言及し、Googleは同社の2つのOSを世界中で展開することについてどう考えているのか、そして、人々はそれらのOSをどのように使用および実装すべきなのかについて語った。
Pichai氏は、Androidがスマートフォンやタブレット以外のデバイスでも巨大な市場を開拓する可能性について話していた際、ウェアラブルデバイス向けの新たなAndroid SDKをリリースすることを明らかにした。同氏によると、Googleが重要な問題と考えているのは、どうすればそのような発展を上手く成し遂げられるのか、ということだという。また、Googleは将来的に複数の自動車に同社製品を搭載することを目指しているという。同氏は、強力なセンサがフィットネスデバイスで普及しつつあり、近い将来、ほかのさまざまな製品にも広がるだろうと述べた。Pichai氏によれば、Googleはそうしたセンサ向けのAPIを開発したいと考えており、今回のウェアラブルデバイス向けSDKは重要な最初の一歩だという。
しかし、携帯電話が今も巨大な成長機会を提供していることをGoogleは認識している。そして、100ドル以下のデバイスからハイエンドのスマートフォンまで、次の10億人のユーザーにつながるかもしれない、ありとあらゆる携帯電話が販売されていることをPichai氏は評価した。Pichai氏は、人々に無料でAndroidを使ってもらうことに前向きなGoogleの姿勢を強調したが、Android上にGoogleの各種サービスが搭載されたAndroidデバイスを構築したい企業はライセンスを取得する必要があるとも述べた。
自動車メーカーによるAndroidの実装については、現在の世界では、多くの自動車メーカーがAppleの「iOS」を使い続けることを選択する、とPichai氏は語った。同氏はしかし、そうしたアプローチは、ホテルの部屋のステレオシステムがiOSデバイスにしか対応していないようなものだとして、「彼らはおそらく、少なくともユーザーの半分を失っている」と語った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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