「Windows Phone 8.1」の主要な新機能の1つであるパーソナルデジタルアシスタント(開発コード名:「Cortana」)のものとされる、短い非公式動画が公開された。
UnleashThePhones.comは、動作中のCortanaを撮影したものと思われる2分強の動画をYouTubeに投稿した。この動画で、Cortanaの「話し声」を聞くことはできないが、いくつかの新情報を知ることはできる。
(Microsoft関係者はCortanaについて何もコメントしていない)
MicrosoftがAppleの「Siri」や「Google Now」に対抗して開発したCortanaの開発コード名は、Microsoftの「Halo」シリーズのキャラクターであるCortanaに由来する。Cortanaは学習能力と適応能力を備えた人工知能だ。Microsoftのアシスタント技術としてのCortanaも、機械学習技術と「Bing」に使われている知識レポジトリ「Satori」により、学習と適応が可能になる。
CortanaはWindows Phone 8.1の必須機能ではなく、オプトイン機能になる。今回投稿された動画では、やはり、Cortanaは同サービスを利用するユーザーに「Microsoft Account」でのサインインを求めている。サインイン完了後、Bing検索ボタンを押すと、スマートフォンのデフォルト検索エンジンとしてCortanaが表示される。
動画を見ると、Cortanaは最初に好みの愛称か名前、好きなレジャー活動、社交の目的などについて、ユーザーに質問している。その後、「午前7時に起こして」といったCortanaに実行させたいサンプルの質問やタスクを試すようユーザーに促す。
The Vergeが以前報じたところによると、Cortanaはユーザーの個人情報をCortanaの内部の「ノートブック」に保存するという。また、LiveSino.NetはCortanaのさまざまな活動に関連するアイコンの画像を掲載した。これらのアイコンは、リークされ先頃配布されたWindows Phone 8.1のソフトウェア開発キット(SDK)およびエミュレータの一部として発見された。天気や株価、交通、さまざまな場所などを示すこれらのアイコンを見ると、Cortanaがどのようなアクションや質問を支援する可能性があるのかを推測できる。
筆者が複数の関係筋から聞いた話によると、Cortanaは、「Windows Phone」「Windows」、および「Xbox One」のOSの将来バージョンにおける「シェル」(中核的なサービスと体験)を全体的に作り直す作業の中核を成しているという。Cortanaは、3月下旬から4月上旬にRTM版がリリース予定のWindows Phone 8.1に初めて搭載される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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