(編集部注:サムスンの次期主力スマートフォン「GALAXY S5」に期待される機能に関する米CNETの記事を前編と後編の2回に分けて翻訳して公開します。後編は2月20日に公開されています)
あと数週間で、大きな期待を集めているサムスンの「GALAXY S5」について、すべてが明らかになるだろう。同社はMobile World CongressでGALAXY S5を発表する見込みだ。
一方で、機能やスペックに関するうわさはかなり多く集まってきた。たとえば、2560×1440ピクセルの超高解像度ディスプレイ、指紋スキャナ、オプションの金属仕上げなどだ。サムスンが最先端のスペックを引き上げて、強力なモバイル写真撮影機能、目もくらむばかりの美しいディスプレイ、数々のサムスン限定ソフトウェアを提供するのは間違いないと思う。前にも言ったが、サムスンはスマートフォンをヒット商品にするのに必要な主要条件をすべて満たすことに長けている。
とはいえ、サムスンの次期主力スマートフォンに心から期待するものについて考えると、筆者が最も望むのは付加機能ではなく(もちろんそれも歓迎するが)、設計の細部の修正への献身的な取り組みだ。そのような細部によって、ハイエンドデバイスは真に傑出したものになる。
サムスンの「GALAXY S」シリーズのデザインに悪いところは何もない(むしろ好ましいところが多い)。
全体的に、GALAXY Sシリーズは軽量かつ薄型である。スクリーンは大きく、鮮やかで濃い色を表示する。角の部分が丸みを帯びていて使いやすく、プラスチック製の筐体は落下に対してかなりの耐久性がある。さらに、ほとんどの人が気に入るような普遍的なデザイン(少なくとも、一般の人々の間で好き嫌いが極端に分かれることのないデザイン)を採用しているほか、プラスチック製なので生産コストも安価だ。
サムスンのGALAXY Sシリーズのスマートフォンに関して、不快なことは何もないが、同様に、その設計には刺激的な要素もない。真の情熱を持ってデザインされたことを示唆する機能も皆無だ。サムスンの「GALAXY S4」を見て、筆者が感動で震えることはない。優美な「HTC One」や「iPhone 5s」、Motorolaの先鋭的な「Droid Maxx」、さらには氷に包まれたような外観を持つ「Asha 503」などのNokiaのカラフルなスマートフォンを見ると、筆者は細部まで余すところなく目を配り、時間をかけて構造を鑑賞するが、それはGALAXY S4には当てはまらない。
サムスンには、主張のあるデザイン、つまり正確に注意深く形作られた要素を採用してほしいものだ。アルミのアクセントやプレートなど、多少値のはるオプションを用意することも1つの手だろう。あるいは、最初にリリースしてから数カ月後にさまざまな市場や通信キャリアに限定カラーを小出しに提供していくのではなく、鮮やかなカラーオプションを発売時に用意するというのはどうだろうか。
たとえサムスンが「OPPO N1」の独創性に富む回転式カメラや「YotaPhone」のユニークなE Inkディスプレイのような斬新なデザインを生み出せなかったとしても、GALAXY S5は戦略上、曲線デザインや珍しい素材を採用する可能性がある。もしかすると、背面プレートにエッチング処理が施されたデザインになるかもしれない。
もっと現実的なのは、サムスンが競合から何かを学ぶかもしれないということだ。サムスンも、Nokiaのように屋外での反射を抑えるためにディスプレイにフィルターを付けてほしい。もっと言えば、「GALAXY S3」やGALAXY S4は光沢が強く、まぶしく光るが、GALAXY S5ではそこから脱却して、全面に反射防止用のコーティングを施してもらいたい。同時に、背面に汚れが付きにくいような加工を期待する。この問題は、マット加工やソフトタッチコーティングを施すだけで簡単に解決できるだろう。
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