他にも、小さなことだが重要な修正点として、電源ボタンの位置の変更を期待したい。通常、GALAXY Sシリーズの電源ボタンは右側面の上部に配置される。このボタンは非常に敏感に反応するので、ハンドバッグの専用ポケットに入れているときでも、勝手に電源が入ってしまい、知らないうちにバッテリが切れることがある。サムスンが電源ボタンを十分に固くすることができないのなら(Nokiaにはできるし、もうやっている)、ボタンを上側面に移すべきだろう。
ボタンの話が出たついでに言うと、スマートフォンがロックされた状態でもカメラを起動できるカメラ専用ボタンの搭載には大賛成だ。確かに、ロック画面にショートカットボタンを配置したり、複雑なジェスチャーを実装したりすることも可能だが、筆者が思うに、ボタンを押しただけでカメラを起動して撮影ができる機能に勝るものはない。ユーザーに自社のスマートフォンをカメラとして使ってもらいたいのなら、実際にカメラのように使えるツールを提供すべきだろう。
指紋スキャンとバイオメトリクスについては、筆者は次のように考えている。バイオメトリクスを利用したセキュリティをオプションで提供するというアイデアには賛成だが、それは適切に機能しなければならない。指紋スキャン機能は、指先で簡単に見つけられる必要がある。さらに、1度目のスキャンで正確に読み取れることは絶対に必要な条件だ。同社が実装する可能性のある虹彩スキャンについても同じことが言える。これらの機能が正常に動作しないことが多いのなら、サムスンは搭載を見送るべきだと思う。
市場で最も高性能なプロセッサと大量のRAMが搭載されることについては、ほとんど疑問の余地がないので、そうした自明のことは筆者のウィッシュリストには含まれていない。しかしながら、バッテリ持続時間の延長は実現してほしい。鮮やかな大型スクリーン、ストリーミングコンテンツやナビゲーション、絶え間ないウェブ利用といった、電力を大量に消費するユーザーの活動をサポートするのに役立つだろう。
サムスンは大容量のバッテリを搭載する作業を常にうまくこなしてきた。スマートフォンが大型化するにつれて、大容量バッテリの搭載はますます容易になってきている。同社はユーザーによるバッテリの取り外しを一貫して認めている数少ない企業の1つとして差別化を実現しているが、そのために容量が犠牲になることもある。言い換えると、サムスンがバッテリを埋め込む決断を下していたら、容量はもう少し増えていたはずだ。
解決策は、バッテリテクノロジを少しでも向上させ、ソフトウェアとプロセッサの関係を極めて正確にすることだろう。GALAXY S5もハンドバッグの中で電源が勝手に入るのなら、それがバッテリに及ぼす影響を可能な限り小さくしてほしい。
音質も、ユーザーが意識しない形でスマートフォンの使い方を確実に向上させる付随的な要素だ。筆者はヘッドホンを使わずに、スマートフォンで動画の視聴や音楽の再生、「Skype」などを行うことが多い。スピーカーホンを使うこともある。サムスンのGALAXY S4のスピーカーに悪いところは何もないが、HTC Oneの優秀なスピーカーのように大音量で豊かな音声を出力できないのも事実だ。
後編に続く。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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