「Chromebook」の販売が好調なGoogleはVMwareと提携し、従来の「Windows」アプリを「Chrome OS」上で動作可能にするという。両社が米国時間2月12日に発表した。
今回の提携により、Chrome OSを搭載した同社の低価格ノートPCやデスクトップボックス型の「Chromebox」上で、Windows上でしか動作しない、会計アプリケーションといった企業向けアプリが動作するようになる。製品群の大半が300ドル以下の価格となっているChromebookノートPCは販売を大きく伸ばしており、2013年の販売台数実績では米国のノートPC市場の21%を、PCおよびタブレット市場全体の8%を占めるまでになっている。
Chrome OSはこれまで、ウェブサイト上のアプリと、HTML5ベースの「Chrome Web Apps」しか動作させることができなかった。このため多くの企業は採用に難色を示していた。つまり、Chromebookの安価な価格や、一元管理が可能なコンソール、セキュリティリスクの低さといった点に引かれながらも、核となる業務アプリが使用できなくなるという点で二の足を踏んでいたのである。
Chromebookの上述した利点に加えて、「Windows 8」の立ち上がりの鈍さや、10年以上も使われ続けている「Windows XP」のサポート終了が目前に迫っている点から、Googleは職場のコンピュータに対する新たなアプローチを模索している企業を魅了できるチャンスだと考えている。
企業はChrome OS上で稼働する、VMwareの「Horizon DaaS」 へのアクセスを購入することができる。当初はオンサイトサービスとしてのみ利用可能だが、「Chrome Web Store」アプリも開発中だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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