Googleはこのほど、Adobe Systemsの幹部として長年「Photoshop」の運営に関わったJohn Nack氏を採用した。同氏は今後、Googleの写真編集ツールの管理を手助けする。
Nack氏は以前、AdobeでPhotoshop担当のプリンシパルプロダクトマネージャーを務め、ここ数年はAdobeによるモバイル端末への取り組みにより深く関わってきた。Adobeの事業は主にプロのクリエイターを対象としたものだが、Googleが狙いを定めているのは、それよりはるかに幅広い層の専門性の低いユーザーだ。
Nack氏は米国時間2月3日、14年間勤務したAdobeを去り、Googleへ移籍したことを自身のブログで明らかにした。
Nack氏は、「今回の移籍理由は何か?Merlin Mann氏は以前、私にこう尋ねたことがある。『あなたが今より10倍に増やしたいものは何か』と。私は、その答えが『影響力』だということを分かっていた」と述べている。「私は、自分がこれまでにAdobeで発揮してきた影響力について、とても誇りに思う。『Smart Objects』からPhotoshopの最初の公開ベータ版、それに何年もの間に手がけてきた数えきれないほどの小さな改良があった(中略)私はこうした功績を誇りに思う。だがこれからは、新しいいくつかのプロジェクトに取り組む機会を手にするつもりだ」(Nack氏)
Googleは長年、デジタル写真分野で存在感を示すことに努めてきた。同社は初期にPicasaやPanoramioを買収したことで、そこそこ成功していたサービスとソフトウェアを手に入れた。しかし、この分野により本腰を入れ始めたのはその後のことだ。2011年、当時リリースしたばかりのソーシャルネットワーク「Google+」において写真分野で足がかりを見出したGoogleは、2012年にモバイル端末とPC向けの写真編集ソフトウェアを手がけるNik Softwareを買収している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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