1月27日~2月2日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のApple一気読み」。
2月に入り、Appleを含めた各社の決算や、2013年の統計的なデータが出そろってきた。Appleは過去最高のiPhoneの販売台数を記録したが、アナリストなどの予測を下回る結果となった。成熟市場となったスマートフォンから大きな収益を得ている各社にとって、今後どのようにビジネスを展開し、競合と戦っていくのかに注目が集まる。
そんな中、Googleが2012年に買収したMotorola Mobilityを中国のLenovoに売却するというニュースが入ってきた。同時に、GoogleはこれまでAndroidスマートフォンのトップブランドだったSamsungとクロスライセンス契約を結び、関係を強化している。
Mac 30周年に関連するコラムも引き続き掲載、1週間のAppleニュースを振り返っていこう。
1月24日に、Appleの主力コンピュータであるMacintoshが発売されて30周年を迎えた。現在のコンピュータの操作方法、形はほとんど変化を見せなかった。一方で、採用するプロセッサなどのアーキテクチャの変更、OSの見直しなどを何度も行っている希なプラットホームとなった。
これまでの歩みを振り返る記事がCNETにも多数掲載されている。
前後編に分かれて公開されたDan Farberのコラムでは、Macintoshにまつわるエピソードが公開されているが、Macが自らの長所を理解したのは誕生当初ではなく1997年にSteve Jobs氏がAppleに復帰してからだとまとめている。
問題に気づいてからいかに「やり抜くか」によって、その解決にたどり着ける。Jobs氏はそういう人物であり、現在のシンプルなMacが存在しているのも、そうした努力によるものだ。
ジョブズ氏の新たな「Macintosh」プレゼンテーション動画が公開(1/27)Appleの2014年第1四半期決算が発表された。米国で最も消費が伸びる時期となるホリデーシーズンを含む同決算は、iPhoneやiPadなどの販売台数の記録更新が見込まれる。
今回の決算では、iPhoneを5100万台出荷したとの発表だった。しかしアナリストの予測は5500万台で、予想を下回る結果となった。一方で、iPadの販売は2600万台、Macは460万台で、これらはいずれもアナリストの予測を上回った。
iPhoneについては、廉価版のiPhone 5cが伸び悩んでいることが伝えられている。一方で、価格の安いiPhone 5cよりiPhone 5sが売れる方が利益率は高くなり、今後のバランスをもう少し見極める必要がありそうだ。2014年第2四半期決算への期待は、中国市場への参入だ。1月から世界最大の携帯電話会社であるChina MobileでのiPhone販売が開始され、年間で1500万台~3000万台が上積みされると見込まれている。
アップル、2013年の半導体購入額で1位に--IHS調査(1/27)世界のスマートフォン市場の動向は、拡大傾向が続いており、2013年は初めて出荷台数が10億台を突破した。シェアはSamsungが31.3%、Appleが15.3%、Huawei、LG、Lenovoが約5%ずつという結果となった。スマートフォンに限らない携帯電話の出荷では、Samsungが首位、Nokiaが2位、Appleが3位という結果になった。
またタブレットについては、市場全体が50%の伸びを見せる中、Appleは33.8%のシェアを獲得、Samsungが18.8%、Amazonが7.6%となった。スマートフォン、タブレットともにSamsungとAppleが1位・2位を獲得しているが、タブレット市場の3位にAmazonが位置している点がスマートフォンとの違いと言えるだろう。
日本の携帯電話市場は、市場そのものは10%の縮小となったが、そのなかで、Appleが1277万台の出荷から32.5%のシェアを獲得した。日本市場と世界市場、タブレットとスマートフォンともに、トップの企業が30%のシェアを獲得するという構図が出来上がっている点が面白い。いずれも2位以下は15%とトップの半分のシェアとなった。
世界スマホ出荷台数、2013年に初めて10億台を突破--IDC調査(1/28)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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