12月30日~1月5日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のApple一気読み」。
新年、あけましておめでとうございます。2014年も毎週、CNET Japanで流れるAppleに関連するニュースをまとめ、今後のアップルを読み解く切り口をご紹介していきたいと思います。どうぞ本年も、よろしくお願いします。
さて、年末年始、日本ではApple Storeの初売りで福袋(Lucky Bag)が発売された。米国のApple Storeにはない風習のため、米国のApple系メディアでもそのカルチャーが報じられていた。その一方で、米国ではAppleのみならず、テクノロジ企業全体に暗い影を落とすNSAの問題が再燃している。
年末年始でニュースが少ないが、米国CNETの記事も交えて先週のニュースを振り返っていこう。
2013年、エドワード・スノーデン氏によって、米国国家安全保障局(NSA)が、インターネット接続企業やクラウドサービス、SNSなどから網羅的に情報を集めていたことが明らかになり、国際社会を巻き込んだ問題に発展している。Apple、Google、Facebookなどのテクノロジ企業は米国政府に対して、活動の制限や情報収集のルール化、透明性などを求めているが、手応えのある回答が得られていないのが現状だ。
2014年も、NSAにまつわる問題はしばらく尾を引く、もしくは、ハッキングなどの情報漏洩とともに、我々のデジタルライフを揺るがしかねないより大きな問題としてのしかかってくるかもしれない。
2013年末、12月31日に報道された内容は、AppleやiPhoneユーザーにとってショッキングな内容だった。NSAが開発した「DROPOUTJEEP」と呼ばれるソフトウェアはAppleのiPhoneに埋め込まれ、遠隔で端末そのものやデータにアクセスできるというものだった。このソフトウェアが、2008年に初代iPhone向けに作られたとされている。
これに対して同日、Appleは声明を出しており、AppleはiPhoneを含むすべての製品のバックドア(端末へアクセスし情報を取得するための手段)をNSAに提供していないと否定している。加えて、NSAのプログラムについても認識していないとした。
こうしたバックドア問題への疑いは、むしろ米国が中国企業の通信機器について疑念を抱いていたのがこれまでの流れで、サイバーテロなどへの警戒も、中国にその目が向けられることが多かった。NSAの情報収集や、今回Appleは否定しているが、製品へのバックドアの問題が、逆に米国に向けられている形になっている。
NSA spyware gives agency full access to the iPhone -- report | Apple - CNET News(12/31)年末年始のショッピングシーズンで、皆さんは何らかの新しいApple製品に触れただろうか。2013年、Appleはほぼ順当に、製品ラインアップの刷新を行ったこともあり、大きな驚きを持って迎えられたまったく新しい製品はなかった。
新たにラインアップに追加されたのはiPhone 5cで、カラフルで充分な性能を備えたスタンダードスマートフォンとなった。またデザインが大きく変わったのは、大幅に薄型軽量化されたiPad Air、小型で斬新なデザインを備えた最高峰のパフォーマンスをもたらすMac Pro、よりコンパクトになったTime Capsuleの3製品。それ以外の主要製品であるiPhone 5s、MacBook Air、MacBook Pro、iMacシリーズはデザインを変えず、内部性能を高めるアップデートが施された。
モバイル製品を中心としたラインアップが今後も続くと思われるが、性能の向上から、バッテリ持続時間の向上や、カメラなど質的進化へとシフトしつつある点で、成熟を感じる1年だった。特に、MacBook Airのバッテリ持続時間は11インチで9時間、13インチで12時間と大幅に伸びており、もはや十分なレベルといって良いだろう。
また、iPad Airと、Retinaディスプレイ化されたiPad miniはiPhone 5sと同じ 64ビットのA7を搭載し、性能面でもかなり長く使える1台になったのではないだろうか。
1年頑張った自分へのご褒美に--2013年アップル新製品を一気にレビュー(12/30)2013年末にリリースされたMac Proは、Appleのコンピュータの最高峰のモデルとして、驚くほどコンパクトデザイン心なデザインとともにリリースされた。Apple製品のみならず、多数の製品の分解を行っているiFixitが、Mac Proの分解に着手したところ、修理しやすさは10段階中8だったという。
ユーザーによる製品内部のアップグレードなどは難しそうだが、モジュール化されており、分解は比較的簡単だったという。MacBookシリーズやiPhone、iPadのように、軽さ、薄さを追求する製品は、毎回修理しにくいとの評価を受けていただけに、意外な結果だったと言える。
アップル「Mac Pro」、「修理しやすさ」で高評価--iFixitが分解(1/1)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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