1984年、Appleがグラフィカルユーザーインターフェースのコンピュータを発売した。これはすごい。しかし、中身はどうなっているのだろうか。修理はしやすいだろうか。
iFixitが、Vintage Mac Museumから入手した年代物のMacを分解してみせた。Cult of Macの実況コメント付きで、有名な初代Macの中身を紹介している。
1984年に2495ドルで発売された初代Macは、8MHzの「Motorola 68000」プロセッサ、128Kバイトのメモリ、解像度512×342(72 dpi)の9インチ白黒CRTディスプレイ、容量400Kバイトの3.5インチフロッピーディスクドライブを搭載し、1ボタンマウスとキーボードが付いている。
ケースを開くには奥深いところに位置するネジを回す必要がある。ケースを外すと中身が見え、Steve Jobs氏、Steve Wozniak氏ら、Macのオリジナルチームのサインが書かれているのも分かる。CRTには現在のLCDよりも簡単にアクセスできるが、高電圧ラベルが貼ってあり、感電に注意するよう警告している。
iFixitチームは、いくつか種類の異なるネジに遭遇しながらも感電せずに電源部をどうにか外す。ロジックボードが滑らかにスライドして外れると、Motorola製のプロセッサとRAMが姿を現す。さらに、3.5インチのフロッピーディスクドライブを外し、キーボードとマウスの分解にかかる。
この初代Macは、いざ分解しようとしたとき、どんな長所と短所があるのだろうか。
長所としては、ロジックボード、フロッピーディスクドライブ、電源、CRTディスプレイを簡単に取り外せることだ。接着剤はどこにも使われていないようだ。クロック用バッテリの交換までできる。
短所は、RAMがロジックボードにハンダ付けされており、増設できないことだ。外付けのフロッピーディスクドライブはつなぐことができるが、内部にドライブを増設して記憶装置の容量を増やすことができない。ネジが奥深いところに位置していることと、ぴったりはめ込んであることから、ケースを開けるのが難しい。どうにか内部に手が届くようになっても、無事でいたければ危険な高電圧に注意しなければならない。
最終的な評価は、iFixitによる修理しやすさのスコア(10点満点で、10点が最も修理が容易)で、初代Macは7点だった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス