Appleがいつでも秘密主義なのはなぜだろうか。それは、普通の人々はサプライズが大好きだからだ。
これは、知りたがりのABC News記者からの問いに対して、Appleの最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏が答えた話の主旨だ。
Cook氏は先頃、米国時間1月24日夜放映の番組「World News with Diane Sawyer」用にABCのDavid Muir記者のインタビューを受けた。このインタビューは、「Macintosh」が世界に向けて発表されてから30周年を迎えたことを機に組まれたものだ。同日朝、ABCの番組「Good Morning America」でこのインタビューのダイジェストが放映された。ダイジェスト版には、Cook氏のほかに、ソフトウェアエンジニアリング担当バイスプレジデントCraig Federighi氏とソフトウェアテクノロジ担当バイスプレジデントBud Tribble氏も登場した。
Cook氏は、Appleの有名な秘密主義についてMuir記者からの質問に答え、それがAppleの文化の一部であり、わくわくする気持ちをかき立てる1つの要素であると認め、「人々はサプライズが大好き」であることから、秘密主義にすることは良いことづくめだと述べた。
Muir記者はAppleのだんまり作戦についてさらに掘り下げて、同社で開発中の製品には黒いカーテンがかけられているという話題を持ち出した。
それに対してCook氏は、「そのとおり。黒いカーテンや鍵の掛かった多数のドア、そのほかにもたくさんある」と答えた。
続いてMuir記者は、「Appleの従業員は、仕事の内容について、家で家族に話すことさえできないのか」と質問した。
Cook氏は、やはりその通りだと答えた。Federighi氏は、「私の妻も知らない」と笑みを浮かべながら同意した。
Muir記者は、「次なる大物製品」が何なのかを聞いて欲しいという声が視聴者から出ていることを明かし、Appleの次期主要製品についてのヒントを求めた。しかし、サプライズを台無しにするような答えはなく、Cook氏は笑いながら、「あなたが身に付けているバッジは、わが社の部屋ではおそらく役に立たないだろう」と話し、Muir記者の質問をかわした。
最後に、Muir記者はテキサス州オースティンの工場で製造された新型「Mac Pro」について触れ、米国内でのコンピュータ製造がいかに大変な取り組みであるかをCook氏に尋ねた。
「それは大変な事だが、われわれならもっとできると考えている。当社はアリゾナ州における莫大な出資についても発表した。その目的が何であるかは、まだお話ししていない」(Cook氏)
「サファイアガラスなのか?」(Muir記者)
「それは、サファイア級の発表だ。その件について言えるのはそれだけだ」(Cook氏)
「サファイアガラスが製造ラインから離れるのはいつか。それは、より画面の大きな『iPhone』用、それとも『iWatch』向けか?」(Muir記者)
Cook氏は、指輪用だと述べて、この質問もジョークでかわした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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