米連邦裁判所は米国時間1月21日夜、サムスンの1件の特許を無効とし、同社がAppleの特許を侵害しているとする部分的略式判決を下した。
カリフォルニア州北部連邦地方裁判所のLucy Koh判事は、サムスンの「Android」搭載端末が、Appleの米国特許No.8074172を侵害していると判断した。この特許は、ユーザーの入力に基づいて入力候補を自動的に提示するオートコンプリート機能に関するものだ。またKoh判事は、マルチメディア同期に関するサムスンの米国特許No.7577757を無効とし、サムスンの訴状に挙げられている特許数を5件から4件に減らした。
データ同期は、何度も両社間で特許訴訟の対象となってきた。2013年6月には日本の高等裁判所が地方裁判所の決定を支持し、サムスンは「GALAXY」スマートフォンやタブレットからサーバへの音楽と動画の同期に関して、Appleの特許を侵害していないとの判決を下した。
Foss PatentsのFlorian Mueller氏が最初に記したように、Koh判事は、Appleによる他の数件の略式判決要求も棄却し、サムスンによる略式判決に対する申し立てはすべて棄却された。Koh判事は、3月31日に開始する予定だった両社間の2回目の連邦特許裁判を前に、今回の判決を下した。同判事は、Appleがサムスンに勝訴することとなった有名な2012年の陪審裁判でも判事を務めた。
両社の最高経営責任者(CEO)は、両社間で係争中の特許問題の一部を解決することを目的に、裁判所に命じられた和解に向けた協議の準備を整えていたが、そのような中で今回の判決を受けることとなった。調停は2月19日に実施される予定だが、両社間の法的問題を解決しようとする両CEOのこれまでの試みは、和解には至っていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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