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MSの「Midori」プロジェクト--新言語「M#」など明らかになってきたこと - (page 2)

Mary Jo Foley (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル2014年01月16日 07時28分
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 Midoriチームが「C++」(Windowsチームの多くの開発者はC++を好んで使ってきた)ではなくC#をベースとして作業を進めていく決定を意識的に下したのは、C#に習熟した優秀な人材がかなり揃っていたからだとDuffy氏は説明した。また、Duffy氏によると、「複雑さを最小限に抑える」というチームの目標も、開始点としてC++よりもC#が好まれる結果につながったという。

 Duffy氏はブログの中で、「タイプセーフは、われわれが目指している言語の絶対に譲れない側面だ。C#は、絵を描き始めるためのキャンバスとして非常に優れた『現代的でタイプセーフなC++』である」と述べた。同氏はブログ投稿のコメント欄に、「目標は、この新言語であらゆるC#をコンパイルし、オプトインの新機能を多数用意することだった」と付け加えている。

 Duffy氏の投稿(と先述のRedditのスレッド)にコメントした多くの人が、なぜMicrosoftは「Go」「Rust」「D」といったほかの言語を採用するという簡単な道を選ばずに、新しいC#派生言語を作り出したのか、との疑問を口にした。

 Midoriの言語チームの元メンバーで、2013年7月にGoogle Developer Infrastructureグループに加わったAleks Bromfield氏は、MicrosoftがM#で目指していることを次のように説明した。

 「安全性とパフォーマンスの最大化を目指しているという点で、Rustに似ている。そのために、手の込んだ型システム機能を追加する用意もある。『.Net』がプログラミングの簡素化を試みたのと似たような方法で、シンプルかつ親しみやすいものを目指しているという点では、Goに似ている。既存の言語(われわれにとってはC#、開発者にとってはC++)を使っている開発者が強い親しみを覚え、既存のものより優れていると感じる言語を目指しているという点で、Dに似ている」(Bromfield氏)

 理論上、開発者はM#を使って、基幹業務アプリケーションを含むあらゆる種類のアプリケーションを構築することができるとBromfield氏は言う。

 Bromfield氏は、「開発者が必要とする最も低レベルの言語であるべき、というのがM#の理念だ。M#はスタックの一番下の部分に存在する。しかし、十分な安全性と生産性も備えているため、ウェブサービスのような、より高レベルのシステムの記述にも適している」と付け加えた。

Midoriの次の展開

 筆者を含む多くのMicrosoftウォッチャーは、果たしてMidoriはインキュベーション段階を脱するのかと疑問に思っていた。しかし、かつてMidoriを支持したRudder氏が11月に新たにAdvanced Strategy担当エグゼクティブバイスプレジデントに就任したことと、MidoriチームがMyerson氏のOSグループに異動したことを併せて考えると、何かが進行しているように思える。

 Midoriはインキュベーション段階だったが、「Drawbridge」ライブラリOSに取り組んでいたMicrosoft Researchチームは、Microsoftのほかの複数のOSプラットフォームとともにMidoriもホスト実装としてサポートした(ライブラリOSは仮想化の一形態であり、仮想マシンに代って、異種のプラットフォームをまたいでソフトウェアを実行することを目指すものだ)。

 筆者の情報筋の1人によると、Myerson氏のOSグループは今後、Midoriのどの部分をMicrosoftの将来のOS計画に採用するかを決定する予定だという。Duffy氏の投稿から判断する限り、Midoriの一部であるM#は2014年を通して進化するようだが、最終的にオープンソース化されるのか、されるとしたらいつになるのかはまだ分からない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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