Intelは、OEMパートナーらの協力を受け、「Android」と「Windows 8.1」が同時動作するPCをまもなく発売する意向を明らかにした。デュアルOSに取り組む企業はIntelだけではない。AMDは同社のパートナーであるBlueStacksと共同で、Windowsをベースとしたタブレット、2-in-1端末、ノートPC、デスクトップに完全なAndroid体験をもたらす計画だ。
しかし、IntelはAndroidとWindowsをデュアルOSとしてどのように統合するのかについて多くは語っていない。現在、デュアルOSを採用しているモデルの1つであるASUSの「Transformer Book Duet」は、ボタンを押すことで2つのOSの切り替えが可能だ。
これに対して、はるかに先行しているのがAMDだ。AMDの製品管理担当コーポレートバイスプレジデントであるSteve Belt氏は声明で、「WindowsとAndroidはどちらも成熟したOSであり、それぞれ膨大な数のユーザーのニーズを満たしている」と述べた。「使用する端末や設定が2つのエコシステムにまたがるユーザーは、どちらか一方のエコシステムの恩恵を得るために端末固有の制約を受ける必要がなくなる。AMDとBlueStacksが、この2つのOS間でシームレスなユーザーエクスペリエンスを作り出したのがその理由だ。ユーザーは今や、Android搭載モバイル端末から気に入ったアプリ、ゲーム、コミュニケーション、コンテンツのすべてに、指先の動きだけでアクセスすることができるが、その一方で、重要な生産性向上タスクやハイエンドのPCゲームの実行はWindows PCで済ませている」(Belt氏)
BlueStacksは、仮想マシン(VM)そのものを使用するのではなく、Androidの仮想マシン「Dalvik」のエミュレーションをWindows上で実行することで、OS間のシームレスな切り替えを実現している。この方法は、旧式のシステムでは遅くなる可能性があるが、最新式のハードウェアならうまく機能する。
AMDの主張によると、同社のシステムではWindows上でAndroidアプリだけを実行することが必要なのではないという。そうではなく、「Windows 8」の「Metro」を使用する代わりに、設定、構成、カスタマイズ機能などの使い慣れたAndroidのユーザーインターフェースが利用できるという。また、AMDのシステムでは「AMD Radeon」グラフィックスプロセッサを搭載していることから、ユーザーはAndroidアプリをウィンドウ内で実行することも、フルスクリーン解像度で実行することも可能だとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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