ラスベガス発--ウェアラブルテクノロジが爆発的に拡大していることは、ガジェットの数を数えてみれば分かる。今後、さらに多くのガジェットが登場することも間違いない。しかし、Pebbleはその波に立ち向かう準備ができているようだ。フィットネスバンドやスマートウォッチなどのガジェットが普及し定着していくなかで、この市場に最も大きな影響を及ぼすのは、デザインと、新しいサービスやソフトウェアである。2013年にスマートウォッチ分野の寵児となったPebbleは、その両方に取り組んでいる。より魅力的になった全金属製の「Pebble Steel」スマートウォッチ(米国時間1月28日発売予定)と待望の公式アプリストアがそれだ。アプリパートナーの規模もやはり拡大している。これらを実現するのは並大抵のことではなかった。米CNETはその舞台裏に迫り、Pebbleの取り組みの過程を取材している。
筆者はCES 2014で最新のPebble Steelの実物を見て、デザインに関して言えば、感銘を受けた。ステンレス製の筐体とリストバンド、付属のレザーストラップ、小型化されたサイズ、Corningの「Gorilla Glass」で覆われたディスプレイは、すべて見栄えを良くする役割を果たしており、Fossilなどの大手腕時計メーカーの製品のように見える。あるいは、Martianが2013年に目指したような、ギーク向けのガジェットというよりも腕時計に近い外観のスマートウォッチと言ってもいい。
しかし、そうした取り組みは価格に反映される。Pebble Steelの場合、価格は249ドルで、現行のPebbleより100ドル高く設定されている。Pebble Steelの変更点は外観に関するものがほとんどだ。電子ペーパーディスプレイは従来機種と同じで、まだタッチ操作には対応していない。ボタンの位置も全く同じだ。しかし、ベゼルが狭くなったSteelのデザインでは、ディスプレイがよりはっきりと見え、なぜかよりコンパクトに見える。手首に装着してアナログの時計盤を表示させると、まるでスクリーンなど存在しないように感じられる。
Pebble Steelは、ブラッシュドシルバー(Brushed silver)とマットブラック(Matte black)の2色が用意される。いずれも同じ機械加工ステンレス製だ。このデザインを見ると、「iPod nano」で使っていたHEXの最初のウォッチバンドを思い出す。筆者がそもそもスマートウォッチに魅力を感じるようになったのは、このウォッチバンドがきっかけだった。よりシンプルでギーク向け(そして、より安価)の初代Pebbleの方を好む人もいるかもしれないが、Steelがさらなる高みを目指しているのは明白だ。ただし、筆者はCESで、同様のアプローチを試みているように思えるほかのスマートウォッチデザインをいくつか見かけた。
新たに追加されたハードウェア機能には、左下に配置されたRGB LEDがある。このRGB LEDは充電状態を示す(初代Pebbleでは充電状態を確認するのが常に難しい)ものだが、一部のアプリでは他の通知にも利用できるかもしれない。
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