Googleの会長を務めるEric Schmidt氏の考えでは、モバイルはPCとの戦いに勝利を収めつつあるだけではなく、すでに勝利を手にしたらしい。
米国時間2013年12月29日に公開されたBloomberg TVとのインタビューで、Schmidt氏は2014年の予想として、「誰もがスマートフォンを持つ」と述べた。それによって、スマートフォン用のアプリケーションが2014年にはさらに増えてくるはずだという。また、モバイルはおおむね人気を集めている、とSchmidt氏は主張している。
「モバイルが勝利を収めつつあるというのがこれまでの流れだった。だが、今はもうモバイルが勝利を手に入れた。今は、PCよりタブレットやスマートフォンの方が売れている。人々は、この新しいアーキテクチャに急速なペースで移行している」(Schmidt氏)
モバイルが勝利を収めたというのは少し言い過ぎかもしれないが、Schmidt氏の主張にも一理ある。最近のデータをみると、モバイル機器は実際にデスクトップなどのPCより売れており、近い将来にこの流れが変化するとの見方を示す調査会社はまったくない。とは言え、モバイルがすでに勝利を手にしたかどうかはまだ不明だ。
Googleにとって、モバイルがPCよりも勢いを増すのもよしあしというところだろう。同社の「Android」プラットフォームは世界中でトップに立ち、その分野での存在感は日増しに高まっている。だが、Googleはその一方で、「Chromebook」によってPCメーカーのシェアを奪おうとしている。モバイルがすでに勝っているのであれば、市場におけるChromebookの立ち位置についてSchmidt氏がどう考えているのか、興味深いものがある。
Schmidt氏はこれ以外にも、ビッグデータなど影響力の大きい他のいくつかの分野にも触れ、毎日サーバに送信される大量の情報を集めて分析する企業が増えると考えていると述べた。だが、パーソナル遺伝子マッピングについては、Schmidt会長にもどうなるか分からないという。
もう1つ注目すべき点があった。Schmidt会長が最高経営責任者(CEO)だった時に犯した最大の過ちは、「ソーシャルネットワーク現象」に適応しなかったことだと認めた点だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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