Googleは米国時間12月11日、ウェブをアプリ化する新たな手段である「Chrome Apps」に遂に「Mac」サポートを追加したことを発表し、Chrome Appsというパズルに欠けていたピースを埋めた。
Chrome Appsは、インターネット接続がなくても機能するウェブアプリで、「Chrome」を使用している必要がある。ネイティブアプリと同様に、デスクトップ通知の表示が可能で、BluetoothやUSBにもアクセスできる。また、デジタルカメラなどの周辺機器とも連携することが可能だ。しかし、クロスプラットフォーム同期やアプリ内決済機能を備えており、ウェブサイトのようにも振る舞う。
Chrome Appsは、「ウェブを破壊している」との批判を受けてきた。そうした批判が出てくるのは、現時点でChrome Appsが、ほかのウェブブラウザではなくGoogle Chromeを使用している場合のみ実行可能であるためだ。
Chrome Appsが9月に発表されたとき、Chrome担当エンジニアリングディレクターのErik Kay氏は米CNETに対し、「これは、『Chrome OS』でネイティブアプリを提供するための手段だ」と述べた。
Chrome OS版や「Windows」版と同様に、Mac版のChrome Appsにもランチャーアイコンが含まれており、ブラウザとは別にChrome Appsにアクセスすることが可能だ。
先頃、Googleのモバイルデバイス向けChromeアプリへの取り組みが以前考えられていたよりも進んでいたことが報じられたが、今回のMacサポートはそれに続くものだ。比較的最近明らかになったIntelのx86プロセッサ上での「Android」サポートを見ても分かるように、GoogleはChrome、そしてChrome Appsを含むChromeの付属機能を可能な限り多くのデバイスに搭載することに大きな関心を抱いている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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