モバイル向け「Chrome Apps」、ベータ版が2014年1月にも登場か

Seth Rosenblatt (CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 長谷睦 (ガリレオ)2013年12月05日 12時34分

 「Chrome Apps」をスマートフォンで稼働させようとしても、ユーザーの期待とは裏腹に統合化は進んでおらず、任意のアプリがあらゆるプラットフォームで動くような状況にないのが現状だ。だがGoogleはこの目標の実現に向け、「Android」と「iOS」向けのChromeアプリについて2014年に大きな一歩を踏み出すことになりそうだ。

 Googleは現在、「Mobile Chrome Apps」と呼ばれる新しいプロジェクトにおいて、ウェブベースの「Chrome Apps」をスマートフォンやタブレット端末で利用可能にするべく取り組んでいる。同社で開発者アドボケートを務めるJoe Marini氏がThe Next Webに語ったところによると、同社は2014年1月にもベータ版をリリースしたい意向だという。

 Chrome Appsが2013年9月にリリースされた時点で、Chrome担当エンジニアリングディレクターのErik Kay氏は米CNETに対し、Androidへの統合計画が既に進行中だと語っていた。Chrome Appsは、オフラインでアクセスできるだけでなく、USBポートやBluetoothなど下位のシステムリソースを使用できるほか、デジタルカメラやプリンタとも相互通信が可能だ。

 このプロジェクトに詳しい情報筋の話によれば、ベータ版は開発者が「今日にも」利用できる状態だが、Googleがゴーサインを出すまでにはさらに洗練させる必要があるという。

 基本的に、Chrome Appsシステムはモバイルアプリが持っているレベルのハードウェアアクセス機能をHTML5アプリに提供するものだ。ゆえに、Chrome Appsのモバイル対応がすぐに大きな意味を持つことにはならない可能性がある。ただし、Chrome Appsのモバイル化によってメリットを得られるであろうグループが2つある。

 ほとんどのモバイルユーザーは、アプリが機能する限り、そのアプリが何を使ってプログラミングされたかには関心がない。一方、Google、そして開発者コミュニティーには、多くのメリットを得られる可能性があるはずだ。

Googleがマルチスクリーンを使ってもらいたいのはユーザーだけではない。開発者もクロスプラットフォームといううたい文句を受け入れようとしている。
Googleがマルチスクリーンを使ってもらいたいのはユーザーだけではない。開発者もクロスプラットフォームといううたい文句を受け入れようとしている。
提供:James Martin/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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