USB規格を策定する団体が、新しいコネクタへの取り組みに着手した。どちら側が上であるかがわかりにくいという、20年前から存在する問題に対処することを目的とする。
この「Type-C」コネクタによってUSBは、「iPad」や「iPhone」の新しいモデルで使用されるAppleの「Lightning」コネクタに似たものになる予定だ。Lightningコネクタでは、ポートに対してコネクタの上下の向きが逆になっていないかを確認する必要はない。
USBは現在、多様なコネクタが存在するという問題を抱えており、正しいケーブルで正しいカメラ、外付けハードドライブ、電話、プリンタ、またはサムドライブに接続しなければならない場合が多い。しかし、Type-Cコネクタは、単一の汎用ポートでこれらすべてを置き換えられるように設計されている。
Intelのプラットフォームエンジニアリンググループ担当バイスプレジデントを務めるAlex Peleg氏は声明で、「この新しい業界規格に準拠する、データ、電源、動画伝送用の薄型コネクタは、単一のコネクタですべてのデバイスに対応できるようになる予定だ」と述べた。
これは重要なことだ。より高速なUSB 3.0技術の登場によって、さらに多くのケーブルやコネクタが市場にもたらされたためだ。ユーザーの混乱につながる恐れのある要素として、これらのコネクタの1つは、内部のプラスチックが青色であることを除いて旧式のUSBコネクタと外観が全く同じという点がある。
ただし、新たなコネクタの形状は2014年になるまで明らかにされない。
USB 3.0 Promoter Group会長を務めるBrad Saunders氏は米国時間12月4日、「残念ながら、提案される新しいコネクタの図は、まだ公開できる段階にない」と米CNET宛ての電子メールに記した。「現時点ではまだ、複数の選択肢の中での選定作業を行っているため、何かを公開するのは時期尚早であり、誤解を招く恐れがある」(Saunders氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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