3DMarkの結果は筆者の予想通りだった。以下のグラフは、各タブレットのネイティブ解像度で動作する3DMark Unlimitedの結果だ。Kindle Fire HDX 8.9の解像度はiPad AirやHDX 7より高い。HDX 8.9のスコアが両タブレットより悪いのは、それが理由かもしれない。
Kindle Fire HDXのスピーカーはKindle Fire HDほどの大音量は出ないが、サウンドのクリーンさは大幅に上回っている。HDXと比較すると、HDのスピーカーのサウンドはひずんでおり、耳障りな感じがする。
前面カメラはタブレットのカメラにしては比較的くっきりとしたカラフルな画像を撮影できる。必ずしも特別な瞬間を撮影するときに使いたくなるものではないが(粒子の粗さははっきりと視認できる)、タブレットの前面カメラとして考えると、悪い出来ではない。使い道がビデオチャットだけであればなおさらだ。
背面カメラは十分な量の光を捉えることができるが、iPad Airの背面カメラには一歩及ばない。とはいえ、高速フォーカス機能を備えているので、輪郭のはっきりした画像や動画を撮影することが可能だ。
HDX 7とHDX 8.9のどちらを選ぶべきか迷っている人のために、分かりやすく説明しよう。大きくて高性能なディスプレイや背面カメラが欲しい人は、HDX 8.9を選ぶといい。小型のタブレットが欲しい人や価格が気になる人なら、HDX 7がいいだろう。開始価格は、HDX 7が229ドルなのに対し、HDX 8.9は379ドルだ。
価格を考慮しないのなら、筆者は先述の理由からHDX 8.9を選択するだろう。しかし、結局のところ、どちらを選んでも失敗はないはずだ。
現在のハイエンドタブレットの中で、HDX 8.9はiPad Airと並んで最高位にいると筆者は考えている。HDX 8.9にiPad Airのような高級感はないが、パフォーマンス面ではほとんど差がない。さらに、HDX 8.9の開始価格はiPad Airより120ドル安い。そして、ストレージ容量を増やすほど、その価値は高まっていく。64Gバイト、Wi-FiのみのHDX 8.9が479ドルなのに対し、64GバイトのiPad Airは699ドルだ。ソフトウェア機能に目を向けると、アプリだけに限定すれば、Appleは他のタブレットOSより優れたアプリを数多く支配下に収めている。しかし、全体的なメディアエコシステムを考慮に入れれば、Amazonに並ぶものはない。
米国「Amazon Prime」の会員で、同サービスを頻繁に利用している人にとって、HDXは当然の選択肢だ。Primeの会員でないとしても、(巨大ではあるが)クローズドなエコシステムを気にしないのなら、HDXはPrimeの会員登録を行う素晴らしい理由になる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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