デンマークの大手補聴器メーカーGN Store NordがAppleと協力し、補聴器から「iPhone」に直接ワイヤレス接続することを可能にしたという。このデバイスは、2014年第1四半期に出荷される予定だ。Reutersが米国時間11月24日に報じた。
Appleはあらゆるメーカーを訪ね、補聴器から「iPhone」へ2.4GHzで直接つながるようにしたいと伝えた。GNはこのような製品で既に第2世代に入っていたことから、すぐに両社の協力が実現した。
その後はプロトコルの構築と電力効率の改良を目的として、カリフォルニアとコペンハーゲン間で頻繁な往復が続いた。
Appleの特許に関するニュースを掲載するPatently Appleには、Appleが補聴器両立性(Hearing Aid Compatibility:HAC)に関連する複数の特許を保有していると記されている。Appleが最近取得したHAC関連特許は、磁気信号を音波に変換する既存の入力技術であるテレコイル(T-coil)を内蔵した補聴器をiPhoneと接続する技術に関するものだ。また、現行の「iPhone 4」および「iPhone 5」シリーズの各モデルは、補聴器に関する米連邦通信委員会(FCC)の条件を満たしている。
補聴器に内蔵されるテレコイルのサポートは、欧州ではかなり前から行われており、米国ではこの数年間でさまざまな公共建築物で導入されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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