Microsoftは現在、携帯端末上で稼働する「Windows」として3つの異なるバージョンを提供している。
現時点において、IntelベースのPCとタブレットには旧来のWindowsが提供されている。加えて、ARMベースのPCとタブレット向けの「Windows RT」がある。そして「Windows Phone」向けの「Windows Phone OS」だ。
同社Devices and Studios部門のエグゼクティブバイスプレジデントを務めるJulie Larson-Green氏は、先週開催されたUBS Global Technology Conferenceにおいて、Microsoftが同社ポートフォリオ内のWindowsバージョンの数を減らす計画であることを認めた。
Windows Phone OS、Windows RT、そして完全版のWindowsがある。このまま3つのバージョンを維持するつもりはない。バッテリ持続時間やセキュリティに脅かされにくいモバイルOSは確かに存在すると考えている。 ただし、それを実現するには柔軟性を犠牲にしなければならない。そこでわれわれは、そのビジョンを掲げてその方向を目指し、それに向けた取り組みを続けている。
Windows RTは、「iPad」用の「iOS」のようなターンキー方式の閉じたシステムとしてのMicrosoftの「初の試み」だったとLarson-Greene氏は述べた。iOSと同様に、Windows RTは柔軟性が欠けているが、よりシームレスで簡素化されていることを同氏は認めた。
「われわれは、端末(『Surface RT』か『Surface Pro』か)を十分に明確には区別していなかったと思う。両者は外観も使用性も似ている。ただ、Windowsに求められることのすべてに対応しているわけではないというだけだった。そのために、ブランド変更すべきだという声が多くあった。Windowsと呼ぶべきではなかった。どうすれば、もっと明確に差別化を図ることができただろうか。われわれは今後、さらなる差別化に向けた取り組みを継続していくことになると思う」と同氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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