ラリーに痛車で参戦、声優ラジオ番組で新規層開拓の取り組み--CUSCOジュニアラリーチーム

佐藤和也 (編集部)2013年11月29日 10時00分
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 ダートを疾走するラリーカーのボディに、大きくペイントされた女の子キャラクターの「高崎くす子」。さらに声優によるラジオドラマやネットラジオ番組の配信も実施。全日本ラリー選手権に、いわゆる“痛車”で参戦しているCUSCOジュニアラリーチームに、認知度向上の取り組みについて聞いた。

 CUSCOジュニアラリーチームは、レーシングパーツや専門ショップ「CUSCO」を展開するキャロッセのサポートのもと、モータースポーツファクトリーである「CUSCO Racing」のセカンドチームとして2010年に発足。若手クルーの発掘や育成を目的として、全日本ラリー選手権に参戦している。チーム発足にあわせて高崎くす子などのマスコットキャラクターを制作し、参戦する車体にも描いている。

高崎くす子をあしらった1号車。くす子は群馬県内のとある山を司る若い女神という設定の女の子
高崎くす子をあしらった1号車。くす子は群馬県内のとある山を司る若い女神という設定の女の子
くす子たちの山の神を祀る神社の娘「佐藤りあ」をあしらった2号車
くす子たちの山の神を祀る神社の娘「佐藤りあ」をあしらった2号車

 日本のモータースポーツにおいて、スポンサーやオーナー企業のマスコット、版権とのタイアップなど、かわいい女の子のイラストをあしらった車体で参戦する事例はすでにあり、全日本ラリー選手権でも痛車仕様で参戦しているチームもあったという。

 CUSCOジュニアラリーチームの代表を務める、ウェルパインメディア代表取締役の松井悠氏は「海外では一定の知名度も人気もあるのですが、日本ではまだまだマイナーですし、認知度や市場が広がらないと、特にモータースポーツのようなお金がかかる競技は先細りになってしまいます。また、日本のラリー界は競技者志向が強い世界なんです。オンロードレースのような統一したプロモーターがいない状態ですし、競技者が持ち回りで主催するといった感じで運営されているので、なかなか外の方まで目が向かないんです」と語り、ラリーの認知度向上や市場開拓の必要性を感じていたという。

 こうしたマスコットキャラクター制作や痛車仕様にすることについては、松井氏が自動車雑誌の編集をしていたときに、取材を通じて痛車のオーナーに若い人が多く、若年層の開拓に繋がると思ったことが発端だという。「ただ、私自身もともとアニメが好きというわけではなく、痛車の取材を通していろいろ知ったという形でした。なのでキャラクターコンテンツに関しては素人ですし、コンテンツをお持ちの会社さんとのつながりもなかったので、だったらオリジナルで作ろうと思って高崎くす子を作ったんです。チーム自体も若手の育成というテーマがありますから、一緒に育てていくことができればと考えました」(松井氏)。

 この取り組みについて周囲の反応は好意的だったようだ。「親チームを運営するキャロッセの社長は、社内からは反対意見が出るかもしれないけれど、これは絶対にやると言ってくださったようです。やはりこの先を考えるに、新しい客層を開拓しないと厳しいと思われていたかと思います。ラリーファンの方も、すでに参戦しているチームさんが存在していることもありますが、あまり拒否反応はなかったです。もともとキャラクター好きという方もいますし、新たに気に入っていただける方も多かったです」(松井氏)。

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