サンフランシスコ発--Googleは米国時間11月19日、開発キット「Glass Development Kit」(GDK)を「Glass」ハッカソンで発表し、自社のウェアラブル技術用に新しいアプリを開発するよう開発者に呼びかけた。
GDKによって開発者は、「Google Glass」のこれまでは非公開であった部分にアクセスすることができる。開発者は、Glass用として、インターネットに接続されていなくても動作可能で、リアルタイムで動作し、ハードウェア加速度センサやGPSを利用するアプリを書くことができる。
GoogleのGlass担当シニアデベロッパーアドボケイトであるTimothy Jordan氏は、Glassハッカソンに招待された100人ほどの開発者らを前に、同社はGlassアプリを簡単にインストールできるようにはしていなかったが、Glass所有者全体の83%以上がこれまでに、アプリを少なくとも1つインストールしていると述べた。
「GDKは、自然かつ日々の生活に沿った形でユーザー向けのサービスを構築する手段を提供するだろう」とJordan氏は述べた。
これまで開発者は、「Mirror API」を用いて開発するしか手段がなかった。GDKによってプログラミングの選択肢がさらに広がるため、開発者は、ロケーションプロバイダへのアクセス、カメラの制御、オプションメニューへの音声コマンドやトリガの挿入、ライブカードの作成、タッチパッド上のジェスチャの検出ができるようになる。
ハッカソンでは、GDKへのアクセスを一足早く得た数社の企業によるデモアプリも披露された。最も印象的なものの1つは、「Word Lens」というGlasswareアプリで、ユーザーがGlassで見た印刷された単語を翻訳し、対象言語に置換するものだった。
Googleはまだ、同社のGoogle Glass開発計画全体を公表する準備ができていない。Jordan氏は、Glassに搭載される遠隔からの位置特定や削除の機能など以上のユーザーセキュリティについてはまだ話せないと述べた。
Glass所有者は米国太平洋時間19日午後3時以降、新しいアプリを各自の「MyGlass」ホームページからインストール可能となる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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