(編集部注:米CNETによる「iPad mini with Retina Display」のレビューを前編と後編の2回に分けて翻訳して公開します。前編は11月18日に公開されています)
通信キャリアの回線を利用できる「iPad」のLTEモデルは割高だが、その差額を支払う価値はないというのが筆者の個人的意見である。Wi-Fiホットスポットが至る所にあることを考えると特にそうだ。しかしAppleの最新iPadで、LTEモデルが魅力的なものになったのは間違いない。Appleの米国サイトには複数の通信キャリア向けのiPadのLTEモデルが掲載されているが、実はそれらすべてのiPadはまったく同じもので、ロックが解除されている。つまり、ユーザーは心ゆくまで複数の通信キャリアのSIMを使い回したり、海外で利用したりできる。従量課金制のLTEサービスを利用したり、同サービスをファミリーデバイスプランに組み込んだりするのには、決して手頃とは言えない料金が必要だ。さらに、「iPad mini」をLTEモデルにアップグレードするのに必要な129ドルも安い金額ではないが、頻繁に旅行する人や、大量データ通信が可能なスマートフォン契約を結んでいない人にとっては理想的な選択肢なのかもしれない。
筆者がテストで使用したiPad miniのLTEモデルでは、Verizonアカウント経由でのデータ接続は非常に良好だった。
「iPad Air」と同様に、iPad miniのWi-Fiアンテナも「MIMO」テクノロジにアップグレードされている。MIMOはスループットを向上させ、2本のアンテナで通信距離を伸ばすテクノロジだ。実際に、オフィスのWi-Fiネットワークや筆者がテストをしたそのほかのあらゆる場所で、最新のiPad miniは速度が向上しているように思えた。
手にすっぽりと収まるiPhoneのデザインは、画面をタップしてアーケードゲームをプレイするのには快適だが、スクリーンのサイズが小さい。iPad Airはゲームをプレイするのに最適だが、大きめのボードゲームやタップして駒を動かす戦略ゲームにより適している。iPad miniはiPhoneとiPad Airの理想的な中間機種だ。グラフィックスが大幅に強化されたため、「App Store」にあるあらゆるゲームを円滑にプレイできる。
「Infinity Blade III」「Riptide GP2」などのタイトルも非常に美しく表示される。そして「iOS」向けゲームコントローラの発売が予定されていることを考えると、iPad miniはコントローラケース/アクセサリを装着するデバイスとして興味深い存在になるかもしれない。
Appleの新しいiOSデバイスには、「iPhoto」「iMovie」「GarageBand」「Pages」「Numbers」「Keynote」を含む無料の「iWork」および「iLife」ソフトウェアスイートがプレインストールされている。それらは素晴らしいツールセットを構成しており、出先でさまざまな作業を行うことを可能にする。これらのアプリはiPad miniの7.9インチのスクリーンで非常に快適に動作する。
iPhoneでは狭いスクリーンにさまざまなものが表示されて、窮屈な感じを受けることがある。iPad miniはiPhoneとiPad Airの理想的な中間機種として、それらすべてをうまく処理している。iPad miniはそれほど窮屈な感じはしないが、iPad Airの方がアイコンやメニューを大きく表示できる。
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