インターネット上では、児童ポルノを含む写真や動画の蔓延が以前から深刻だが、こうした状況を受けて、ウェブ検索大手のGoogleとMicrosoftはこれらのコンテンツを検索結果から排除する措置を導入しようとしている。
計画では、10万以上の検索語を対象として、児童の性的虐待に関連した画像や動画にリンクしている検索結果を表示せず、代わりにそうしたコンテンツが違法であることを伝える警告を表示する。GoogleのEric Schmidt会長が、英国時間11月18日にDaily Mailに掲載された寄稿の中で述べたところによると、この制限はまず英語圏の国で適用となり、その後半年間で150以上の言語に拡大する予定だという。
「われわれは意見に耳を傾けており、この問題に対処する新たな最先端技術の開発に過去3カ月で200人超の人員を投入している」とSchmidt氏は書いている。「児童への性的虐待コンテンツへのリンクが検索結果に表示されないよう、われわれはGoogle検索を微調整した」
Schmidt氏によると、コンテンツが罪のない入浴写真ではなく、本物の虐待だと判断された場合、そうしたコンテンツには固有のデジタル指紋が割り当てられ、Googleのシステム上に画像が現れた際に、検出と削除処理を迅速に行えるという。「画像検出技術の開発と共有に関しては、Microsoftが大きく貢献してくれた」とSchmidt氏は書いている。
Schmidt氏によると、Google傘下の動画共有サイトYouTubeも、同サイト上で児童ポルノ動画を識別する新技術を開発済みで、Googleはこの技術を他のインターネット企業や児童保護機関が利用できるようにする計画だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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