「Android」搭載端末の所有者は将来、よりハイエンドなRAWフォーマットで写真を撮影できるようになる可能性があることが、同モバイルOSのソースコードに隠された詳細情報からうかがえる。
Ars Technicaが報じているように、Googleのプログラマーらは、Androidアプリのプログラマーらに新機能を提供するためのカメラインターフェースの刷新に取り組んでいる。「新しいカメラAPI」に含まれる機能として、RAW写真フォーマットと、写真を連続で高速に撮影可能なバーストモード撮影のサポートがある。
この新インターフェースの今後の行方はまだ明らかになっていない。最初に追加されたのは2012年12月だったが、2013年10月には、現在のコードベースから除外するために「do not merge -- not yet ready」(未完成のため結合しないこと)というコメントが付けられていた。
RAW写真は、カメラのイメージセンサからのデータを、カメラ内部の処理によってJPEGなどのより便利なフォーマットに変換せずに記録する。RAW写真は処理が面倒だが、柔軟性と画質に優れているため、写真愛好家はRAWフォーマットをサポートするハイエンドなカメラを使用することが多い。
米CNETはGoogleにコメントを求めたが、本稿執筆時点で回答は得られていない。
新インターフェースのソースコードには、「一般的なRAWカメラセンサ画像フォーマット(通常は、シングルチャネルのBayerモザイク画像を表す。各ピクセルカラーサンプルは16ビット精度で保存される)」と記されている。
RAWフォーマットのJPEGに勝る大きな利点の1つは、各ピクセルに対してより詳細な色情報を保存することである。JPEGは、1ピクセルあたり最大8ビットしか保存できない。Androidインターフェースは、1ピクセルあたり16ビットまでの保存に対応するが、カメラがそれほど高精度になりそうにない。今日のハイエンドSLRでさえも1ピクセルあたり14ビットである。
同ソースコードには、10ビットのBayerパターンのRAWデータに対するより具体的な関連インターフェースも定義されており、そのフォーマットがサポートされているかどうかをソフトウェアが判断する方法に関する説明が添えられている。
ソースコードの別の部分では、ソフトウェアによる連続写真取得を可能にするバーストモードについても説明がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」