Retina Display搭載iPad miniの1つの欠点とは何だろうか。それは安価ではないということだ。手頃な価格を重視するのなら(手頃な価格のガジェットをほしがらない人など存在するのだろうか)、AndroidやKindleなどのタブレットの方がはるかに財布に優しい選択肢だろう。それらのタブレットの多くにはあらゆる機能が詰め込まれており、まったく問題はない。Google Nexus 7は明るい1080pディスプレイ、優れた携帯性、低価格の大容量ストレージ(32Gバイトモデルが269ドル)を備えている。Amazonの最新のKindle Fire HDXタブレットでは素晴らしいスクリーンに加えて、カスタマーサポートのライブサービスが提供される。小型タブレットを付加機能付き電子書籍リーダーとして使うことを検討しているのなら、これらのデバイスはその役目を十二分に果たすことができるだろう。
しかし、最高峰のハイエンドアプリ群を実行したり、生産性分野のアプリケーションを競合機種より大きなスクリーンスペースに表示したり、驚くほど快適にゲームをプレイしたりできる、制約のない小型タブレットを求めているのなら、迷うことなくRetina Display搭載iPad miniを選ぶべきだ。iPad miniはメインタブレットとして、競合機種より優れている。一方、手頃な価格の競合機種はサブタブレットに適している。
携帯電話メーカーの多くが「メガ」サイズの6インチ「ファブレット」を検討している。Appleはファブレットを販売していないが、新しいiPad mini、特にLTEモデルは、汎用性のある大型スクリーン搭載デバイスであるファブレットに最も近いApple製品だ。
Appleが2014年に向かって進んでいる今、筆者は同社の今後の方向性についてさまざまなことを想像している。おそらく大型モデルのiPadは「MacBook Air」とともに進化して、次世代のコンピューティングへと移行していくだろう。一方、Retina Display搭載iPad miniは現状で何も問題はない。筆者がAppleなら、価格と必然的なスペック強化(「Touch ID」も含まれるかもしれない)を除いて、何も変えることはないだろう。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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