SIMと電池も入れたら電源を入れて使ってみよう。起動中は適当な文字やアニメーションが表示されるが、メーカー名や製品名、機能などを謳うものではなく特記するほどのものではない。「デュアルコア・スマートビジネスフォン」なんて表示もされるのだが、起動してみると待ち受け画面はどこかの国のアイドルのグラビア写真らしきものが壁紙になっており全然ビジネス向けじゃない。なんてあたりもトンデモケータイでは散々見てきたので突っ込む以前の話である。
プリインストールアプリはAndroidで一般的なものばかり。だがGoogle Playは搭載されておらず「応用市場」のアイコンが見えるように、その対策として中国製のサードパーティのアプリストアが搭載されている。なおGoogleのアカウントは登録できるようだ。そのほかはゲームらしきものやカメラフラッシュを懐中電灯にするアプリなど独自搭載のアプリはわずか。中身はあまり手をかけておらず、やはり外見=ハードウェア=コンセント充電機能を重視した設計となっているのだろう。
カメラは3メガピクセルと最近のスマホにしては低画質なほうだが、本体価格が1万円しないことを考えるとこのあたりで妥協すべきか。チップセットにはMTK6575を採用、OSはAndorid 4.0.1。デュアルSIM対応だが残念ながらGSM+GSMで、3Gネットワークには対応していない。ま、スマホの機能は大したことないのでそろそろ充電機能のほうを試してみることにしよう。
N100iのAndroid機能をテストしていたらバッテリ残量も減ってきたし、ようやく本体からの直接充電を行ってみよう。N100i本体からコンセントプラグを引き出すにはバッテリカバーを一度はずす必要がある。このあたりはぜひ次のモデルでカバーをはめたまま使えるようにして欲しいけど、次の製品がここから出てくるとはおそらく永遠にないだろう。
改めてN100iのコンセントプラグ周りを見てみると、普通のスマホには見られない太さのケーブルが本体下部の外側に通っている。下部のコンセントプラグにつながる部分がAC220Vをスマホ充電の5Vに変換してくれる小型変圧器部分なのね。なお100Vへの対応は不明だが日本で売ることになれば当然対応できるはず。だがもちろんこの製品クオリティで日本で販売するなんて100%無理だ。
コンセントプラグは指先で引き出せばちょうど90度の角度で止まり、この状態でバッテリカバーをはめるとカバーからプラグが見事に突出した状態で固定される。さてこれがトラベルシェーバーなら何の違和感もないのだが、N100iからこんなプラグが出ているとこれはスマホではなくフツーの家電製品のように見えてしまう。つまりスマホやはACアダプタやUSBケーブルで充電するものだ、という固定観念に自分が縛られていることなのだろう。大手スマホメーカーの開発者たちも同じなのかもしれない(違うと思うけど)。
この状態で手に持ってみると若干邪魔ではあるものの、意外なことにこのまま使えないこともない。大きめのストラップがたまたま背面の片隅にくっついている、そう思えばいいのかも。N100iを使い出したらこのスタイルがデフォルトとなっちゃいそうだ。
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