「Surface Pro 2」レビュー(前編)--バッテリ持続時間の改善を果たした新モデル - (page 3)

Dan Ackerman (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2013年11月13日 07時30分

 独立型のキーをフル装備するキーボードを搭載した、129.99ドルのType Cover 2も薄型化されており、引き続きSurfaceで最も人気のある機能の1つとなっている。Type Cover 2と本体を接続する磁石は非常に強力なので、外れることを心配する必要はない。また、狭いスペースにキーが詰め込まれているため、慣れるのに少し時間がかかるが、長時間文字を入力しても快適で、キー認識も正確だ。タッチパッドは小さいが、感度は良好。Microsoftは明らかに、ユーザーがタッチスクリーンを使って多くの操作を実行することを想定している。

 Microsoftは、バッテリを内蔵した別の種類のType Coverも披露した。標準のType Coverよりもごくわずかに厚くなっているが、本体に内蔵のバッテリとキーボードに搭載されたもう1つのバッテリを組み合わせることで、システムがさらに長時間作動することを可能にしている。これは、いくつかのWindow 8搭載のノートPCとタブレットのハイブリッド端末で既に採用されているアイデアだ。59ドルのキーボードカバー用Bluetoothアダプタ(そう、これはアクセサリ用のアクセサリだ)をキーボードの上部に装着すると、Bluetoothキーボードとして、本体から離して使用できるようになる。別売りではない付属品としては、初代Surface Proと同様に、アクティブスタイラスペンの「Surface Pen」が提供される。Surface Penは電源コネクタに磁石で装着できるので、持ち運びに便利だ。

 先に述べたが、Touch Cover 2とType Cover 2はいずれもバックライト機能を備えている。特に、タブレットのように頻繁に持ち運ぶことを想定したシステムでは、バックライト搭載のキーボードは実用的な面から必要とされる。薄暗いコーヒーショップや飛行機の中、会議室で使うことが多いからだ。

 キーボードカバーに関して唯一残念なのは、開始価格が899ドルのSurface Pro 2の付属品ではなく、依然として高価なアクセサリであるということだ。

 ちなみに、ソニーのVAIO Tap 11に付属するキーボードカバーは、磁石ヒンジで本体に装着する方式は採用していない。代わりに無線接続機能を備えているので、本体の近くであればどこでもキーボードを使うことができる。確かにこの方が柔軟性は高いが、Surface Proのキックスタンドとキーボードの組み合わせで得られるノートPCのような感覚はない。VAIO Tap 11のキーは、Surface Proのものより少し小さく、アイランド型を採用しており、キーとキーの間にスペースが設けられている。VAIOの方が現在のノートPCのキーボードにはるかに近く、入力時の感触もわずかながら勝っている。しかし、非常に薄いので、膝の上に載せて使用すると、普通に入力作業を行っただけでもかなり曲がってしまう。

 Surface Pro 2は、ネイティブ解像度1920×1080ピクセルの10.6インチディスプレイを搭載する。これは、この価格帯のノートPCやタブレットに求められていたものであり、Intelの「Atom」を搭載する低価格タブレットとの大きな差別化要素だ。これら低価格タブレットには通常、解像度で劣る1366×768ピクセルのスクリーンが採用されている。Microsoftによると、Surface Pro 2は「光学接着されたClearTypeフルHDディスプレイ」を搭載しており、環境光センサによってスクリーンの輝度を自動調整できるという。非常によく似たソニーのVAIO Tap 11と比較すると、Surface Pro 2のスクリーンの方が明るくて鮮明だ。軸外視野角も優れている。

 オーディオ性能も非常に小さなシステムにしては悪くないが、シャーシの物理的なサイズが小さいので、スピーカーが実際に動かすことのできる空気の量は制限される。Skypeなどに利用するカメラは、前面カメラも背面カメラも720pで、最新のWindows 8.1で改善されたデフォルトのWindowsカメラアプリの機能を利用できる。

 後編に続く

 Surface ProとTap 11のキーボードカバー
Surface ProとTap 11のキーボードカバー
提供:Sarah Tew/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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