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好調なアップルの決算、新iPad mini発売日の噂--松村太郎のApple一気読み

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 10月28日~11月4日のAppleに関連するCNET Japan/ZDNet Japanのニュースをまとめた「今週のApple一気読み」。

  S・ジョブズ氏が育った家
S・ジョブズ氏が育った家

 11月1日から、日本でも映画「JOBS」が公開された。Ashton Kutcher扮するSteve Jobsは、その動きや笑い方なども見所だ。その映画でも使われていた、Jobs氏のLos Altos市にある生家が同市の歴史的資産に指定された。Appleの本社としても登記されていたこの場所は、1976年にApple Iが組み立てられていたことでも知られており、Appleの歴史の原点ともいえる。

 11月1日はiPad Airの発売日でもあった。筆者もそうであるように、iPad AirとiPad miniで悩んでいる人もたくさんいるのではないか。まずはそんなニュースから、先週のAppleについて振り返っていこう。

Appleの2013年第4四半期決算発表、2013年のApple総決算

 Appleは米国時間10月28日に、2013年第4四半期決算を発表した。売上高は375億ドルでアナリストらの予測平均は368億ドルを上回っている。また1株あたりの利益は8.26ドルで、予測平均7.92ドルよりも上回った。iPhoneの予想以上の売れ行きが寄与していると分析している。

 同期にAppleはiPhoneは3380万台を売り上げた。これは予測の3200万台を180万台ほど上回っており、iPhone 5s主導での販売増になったと見ている。また新モデル発表前だったiPadは1500万台の予測に対し1410万台、Macは426万台の予測に対し460万台の売り上げとなった。ただし前年同期と比較すると、iPhone以外はほぼ変わらないか、昨年を下回っている点も付記しておくべきだろう。

 Appleは声明の中で今後の取り組みについても説明している。

 まず、iPadについては、教育市場の94%を占めていると指摘し、発売が待たれるiPad mini Retinaディスプレイモデルは入手困難になるかもしれないとの見通しを示した。今のところ、11月に発売される予定だが、発売当初は品薄になる可能性が示唆される。情報によると、米国では2013年11月21日に発売されるのではないか、と見られている。

 またiPhone 5cは廉価版ではない、と述べた。当初は廉価版iPhoneとして目されていたが、販売価格が2年契約で99ドルと、0円端末にならなかった点で「値下げが不十分ではないか」との声も聞かれていた。今回の発言で、iPhone 5cはミドルレンジの端末であることが明確となった。ちなみに現在発売されている2年契約で0円で利用できる端末はiPhone 4Sであり、LTEに対応しない最後のモデルである。

 OS Xの全てのバージョンを今後無償で提供することも示された。iPad Air/miniなどが発表されたプレスイベントで、最新版のOS X 10.9 Mavericksが無償で発売されたが、無償でリリースする事は10月22日のイベントで明らかになった。

 2013年第4四半期決算の発表を終え、2013年度の決算全てが出揃ったことになる。iPhoneは1.5億台、iPadは7100万台、Macは1650万台の出荷となった。160億ドルの売上高を「iTunes」事業から得ており、総合すると、1709億ドルの売上高に対して、370億ドルの利益となった。

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iPad Air発売、iPad miniをどう選び、どう使い分けるか?

 11月1日にiPad Airが日本でも発売となった。これまでの約3分の2にまで軽くなり、ディスプレイの周りの縁の部分は43%小さく、iPad mini Retinaディスプレイモデルと同じ7.5mmとなった“Air”の名にふさわしいiPadの情報が多数配信されている。

 iPad Airのベンチマークテストでは、性能が80%高速であるとの結果が出ている。これはAppleの主張である先代のiPadよりも2倍速いという主張に近い。同じA7プロセッサながらiPhone 5sよりも100MHz高い1.4GHzで動作することも報じられた。

 同時に発表されたiPad mini Retinaディスプレイモデルは品薄になるとTim Cook CEOが発言しているが、11月21日ごろ、つまり米国の感謝祭前の発売になるのではないか、との情報が出ている。内蔵されているプロセッサ、Retinaの画面解像度、そして厚さ、デザインのテイストなど、おおよそ違いはディスプレイのサイズぐらいしかみられないiPad AirとiPad mini Retinaディスプレイモデルをどのように選べば良いだろうか。

 筆者も非常に悩んでいるところだが、1つの目安を示そうと思う。

 まず、家の中で利用する割合が大きい場合、家やビジネスにおけるデスクトップPC・ノートPCを完全にリプレイスしたい場合は、画面の大きなiPad Airを選ぶと良いだろう。おそらく上記のようなシチュエーションではより大きな画面が求められることからだ。iPad Airはこれまで以上に軽くなっているため持ち運びにも便利だろう。

 またノートPCではなく手帳からのリプレイスを求める場合や毎日持ち歩こうとしている場合、通勤などの移動中にコンテンツを見ようとしている場合、iPad mini Retinaディスプレイモデルを選ぶと良いだろう。

 これは、筆者の第3世代iPadから初代iPad miniへ乗り換えた時の経験からだが、より小さく軽くなることによって、ノートPCの入っているカバンに+1で持ち運ぶことができるようになり、また移動中に片手で持って電子書籍を見る際にもiPad Air以上に苦にならないからだ。

 実際の発売が非常に楽しみだが、筆者はそれまでしばらく悩むことになるだろう。

「iPad Air」は第4世代より80%高速--Primate Labsがベンチマーク調査(10/31)
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Samsung、Googleの攻勢とApple

 Appleは予想を上回るiPhoneの売り上げにより好決算を迎えたが、ライバルたちの攻勢は留まるところを知らない。Strategy Analyticsのレポートによると、世界の携帯電話市場ではSamsungが29%のシェアを獲得し、2位となったNokiaの15.5%、3位 Apple 8%を大きく引き離している。2位から4位のLGのシェアを合計しても、Samsungが上回るという結果となった。

 またAndroidの2013年第3四半期のシェアは、前年同期の75%から81.3%に増加したという。iPhone、iPadを含むiOSデバイスを3380万台出荷しているにも関わらず、15.6%から13.4%へ下落している。Appleも、iPhone 5sが好調であることと、iPad Airの出足も良好なため、シェア争いにどのような変化が現れるのか注目していきたい。

 スマートフォン市場の中で注目はNokiaだ。Windows Phoneを搭載したLumiaが5倍の売り上げを記録するなど好調で、アナリストの予想を上回る世界シェアを獲得している。MicrosoftのモバイルOSのシェアも昨年の2.1%から4.1%へと倍増しており、NokiaのMicorosoftプラットホーム活用がどのように進んでいくのか、目が離せない。

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