KDDIは10月28日、2014年3月期第2四半期(4~9月)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比18.0%増の2兆537億8000万円、営業利益は同50.3%増の3476億1300万円、経常利益は同55.1%増の3520億8100万円、純利益は同104.4%増の1630億700万円となった。
同社として過去最高の増収増益となり、上期の売上高としては初となる2兆円超えとなった。「auスマートバリュー」のユーザーが着実に増加し、フィーチャーフォン利用者のスマートフォンへのシフトが進んだことによって、データ通信収入や端末販売収入が増加。加えて、J:COMの連結子会社化などが貢献した。
新規契約から解約を差し引いた純増数は134万、MNP(携帯電話番号ポータビリティー)は24カ月連続でナンバーワンとなった。解約率は0.67%で、ソフトバンクモバイルの0.99%、NTTドコモの0.86%と比較して業界最低水準を維持している。また同社のスマートフォン浸透率は2012年9月には28%だったが、1年後の2013年9月には42%まで上昇している。KDDI代表取締役社長の田中孝司氏は「2013年度末には5割弱くらいまでいくのではないか」と見通しを語る。
9月20日に発売された新型iPhoneからはNTTドコモが参入したが、この影響については「幸いにも今日の時点では大きな変化はなく、逆に両社(ドコモ、ソフトバンクモバイル)からのポートインが増えている。ただし、今後は端末の供給状況や取扱い店舗も変わってくるので、引き続き注視したい」とコメント。同日には現在iPhoneやAndroidスマートフォン向けに提供している下取りプログラムをiPadまで拡大することも明らかにした。
月額390円で取り放題のアプリやクーポン、ストレージなどが利用できる「auスマートパス」は9月末時点で799万会員を突破。年度末の目標である1000万会員に対する進捗率は53%で「非常に順調」(田中氏)だという。auスマートフォンと固定通信サービスをセットで契約することで毎月の料金を割引く「auスマートバリュー」の契約数は286万世帯を超えた。
下期は、同社が強みとする800MHz帯のネットワークをベースに、スマートフォンのラインアップや、サービスを強化することで、競争力を高めたいとした。
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