KDDIは10月24日、「auスマートパス」の提携企業を拡大し、会員ユーザー向けのサービスや特典を拡充することを発表した。アプリやストレージなど従来のデジタルコンテンツに加えて、旅行や音楽ライブ、実店舗での買い物といったリアルな生活に密着したコンテンツを充実させることで新規顧客の獲得を狙い、2013年度末までに1000万会員を目指す。
auスマートパスは、ダウンロードし放題の500本以上のアプリや、クーポン、ストレージ、セキュリティなどを含むすべてのサービスを、月額390円の定額で利用できるサービス。4月にはiPhoneの修理代金を一部負担する特典も追加した。2012年3月1日に提供を開始し、現在までに会員数は800万を超えている。同社によると、8月時点での継続率はAndroid版が99.7%、iOS版が98.6%にのぼるという。
KDDIでは、このユーザー基盤をさらに拡大すべく、新たにO2O(Online to Offline)領域の事業者と提携し、auスマートパス限定のサービスや特典を拡充させたい考えだ。具体的には、10月24日から同社が出資するソーシャル買い物アプリ「Origami」と伊勢丹の特別商品を販売する。EC領域では、アウトレット型のECサイト「LUXA(ルクサ)」との提携を発表したばかりだ。さらに、10月25日からエイチ・アイ・エスや一休と、海外ツアーや高級旅館の特別プランなどを提供する。
また、過去にはローソンのロールケーキの無料券などを配布してきたが、今後はモスバーガーの期間限定商品や東急ハンズのスーツケース、Victoriaのアウトドアシューズの割引きクーポンなど、よりプレミアムでバリエーション豊富な特典を常時50種類ほど用意するとしている。
同社ではこれに合わせて、auスマートパスのタイムライン上で会員限定のコンテンツを見つけやすくするため、特典には星マークの“ラッキー”アイコンを表示する。さらに、2013年度内には女子大生や子育てママなど、個人を特定しない範囲でユーザーごとに最適化されたタイムラインが表示されるようになる予定だ。
10月24日からiPhoneでauスマートパスの各種コンテンツを閲覧できるアプリ「auスマートパス タイムライン」の配信も開始する。タイムライン上の情報を閲覧できるだけでなく、臨時ニュースや注目記事がホーム画面上にプッシュ通知され、すぐに確認できるようになるという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」