AppleのMacBook Proは、いずれのバージョンもアップデートすべき時期がかなり前に訪れている。Retina Display搭載「MacBook Pro」が最初に発表されたのは2012年のことで、2013年2月には値下げとスペック強化が実施されている。2013年中に、少なくともIntelの最新プロセッサ「Haswell」へのアップグレードが実施されるだろう。それにより、バッテリ持続時間とパフォーマンスが向上するはずだ。
Retina Display非搭載の「通常」の旧バージョンは、2012年6月からアップデートされていない。そのときのアップデートでは、プロセッサ速度とグラフィックスカードが強化され、USB 3.0に対応した。しかしディスクドライブを搭載する最後のMacであるRetina Display非搭載MacBook Proは(Appleはこれ以外のすべてのデバイスからディスクドライブを排除した)、同社のノートブックラインアップのミッドレンジを占めており、このミッドレンジはハイエンドのRetina Display搭載ノートブックとエントリーレベルの「MacBook Air」との間で押しつぶされる可能性がある。
Appleの最も低価格のMacコンピュータである「Mac mini」は、2012年10月からアップデートされておらず、Intelが2013年に発売した最新の「Haswell」プロセッサへのアップグレードも考えられる時期に来ている。Mac miniは「Thunderbolt」ポートやHDMI、USB 3.0など、比較的新しいAppleのI/Oの多くを既に搭載している。Haswellに加えて、より高速な802.11ac Wi-Fiや、新しいThunderbolt 2へのアップグレードもMac miniに恩恵をもたらすだろう。
Appleは2011年後半に999ドルのディスプレイを発表して以来、同製品を一度もアップデートしていない。そして、その間にさまざまなことが変わった。
現行モデルはAppleの「MagSafe 2」電源接続ではなく、「MagSafe」の最初のバージョンをいまだに使用している。同社は新規購入者にアダプタを無料で提供しているが、それは最善の方法ではない。さらにこのモニタは旧式のUSB 2.0接続のままである。
Appleが新型Mac Proと刷新されたMacBook Proノートブック群の発表を予定しているのなら、古くなりつつあるこのディスプレイの新バージョンを発表するのにこれほど適したタイミングはないだろう。新バージョンのディスプレイはThunderbolt 2を採用する可能性がある。Thunderbolt 2はデータ転送速度を向上させ、Thunderbolt接続のデバイスとの下位互換性もサポートするとうたわれている。それよりも重要な疑問は、いまやAppleのデバイスの大半がタブレットとスマートフォンであり、モニタに接続できないものであるという現状で、Appleにはデスクトップユーザー向けのモニタを今後も作り続ける意思があるのか、ということだ。
もう1つ予測不能な要素が「iLife」だ。iLifeはAppleがMacに搭載しているクリエイティブソフトウェアである。同社は現在、「iOS」デバイスの新規購入者にiLifeを「iWork」とともに無料で提供している。iLifeの大規模なアップデートが最後に実施されたのは2010年のことだ。ただし、Appleはそれから補足的なアップデートで新機能を追加してきており、各種iOS版も発表している。
先週、「iOS 7」と調和させたiLifeの新しいロゴが明らかになった。その新ロゴは、iOSアプリ群が全面的に刷新される可能性を示唆している。より大規模な機能アップデートの一環として、Macバージョンでも同じことが実施されるのかどうかは不明だ。そしてそれが実際に行われるとしたら、Appleは既存のMacユーザー向けにiLifeを有料で提供するのか、それともそのアップデートは無料になるのか、という非常に現実的な疑問が浮かんでくる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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