「iPhone 5s」は人気の高い商品となっているが、「iPhone 5c」の方は、少なくともある新しい報道によると、それほどでもないという。
Appleが同社の「iPhone」に関するサプライヤー2社に対し、10~12月期のiPhone 5c発注台数を減らす計画を伝えたと、The Wall Street Journal(WSJ)が米国時間10月16日に報じた。
WSJは「この状況に詳しい複数の人物」からの情報として、サプライヤーであるPegatronが、iPhone 5c発注台数を20%に満たない範囲で減らす予定だと通知されたと報じている。鴻海精密工業(Foxconn)は、発注台数が3分の1減少する予定だと伝えられたという。アナリストらによると、iPhone 5cの約3分の2はPegatron、残りはFoxconnが組み立てているという。
では、Appleにとってこの最新製品の見通しは暗いのだろうか。実はそういうわけではない。
確かに、iPhone 5cは消費者市場をそれほど熱狂させてはいない。Appleは、iPhone 5cの契約なし価格を550ドルにすると発表したとき、世界で競争できる真の廉価版スマートフォンが登場するという期待を打ち砕いた。iPhone 5cの2年契約付きで99ドルという価格でさえも、WalmartやTargetといった小売業者ではさらに値引きされている。
しかし、iPhone 5cの発注縮小は、必ずしも消費者需要が低いという結論に直結するわけではない。Appleはこれまでにも、さまざまな理由でサプライヤーに対する発注を縮小したことがある。Foxconn幹部らによると、AppleはiPhone 5cの発注縮小を計画すると同時に、それよりもハイエンドで収益性の高いiPhone 5sの同四半期の発注を増やす予定だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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