Facebookは、モバイル分析を手がける新興企業Onavoを買収することで合意した。世界の数十億人にインターネット接続を提供しようという計画の一環だ。
Onavoは米国時間10月13日付のブログ投稿で買収の件を明らかにした。共同創設者で最高経営責任者(CEO)のGuy Rosen氏と共同創設者で最高技術責任者(CTO)のRoi Tiger氏によると、Onavoは3年前、技術系ユーザーがモバイルデバイスを通じてより効率的に作業できるようすることを目的に創設された。同社は「次の一歩を踏み出し、世界をつなぐというFacebookの目標をサポートすることで、これまで以上に大きなインパクトを与えたい」とブログに記している。
彼らの言うFacebookの目標とは、技術大手、非営利団体、自治体などとのグローバルな提携関係を通じて、今なおインターネットにアクセスできない世界人口の3分の2にウェブを広めることを目指すイニチアチブ、Internet.orgのことだ。
Internet.orgには、Ericsson、Opera、Nokia、Qualcomm、Facebookなどが参加している。
「われわれは、(中略)データの利用効率を高めることで、世界のより多くの人がつながり、共有できるようにするという、Internet.orgの最も重要な目標の1つを達成するにあたって、必要不可欠な役割を担うことを願っている」とRosen氏とTiger氏は述べている。
買収の金銭的条件は明らかになっていない。
イスラエルのテルアビブに拠点を置くOnavoのモバイルユーティリティアプリケーションは、世界に「何百万ものユーザー」を抱えるという。モバイルデータサービスの管理と最適化を行う同アプリは、Facebookによる買収後も独立したブランドとして存続する予定だ。経済的事情から従量制課金接続のデバイスに頼っている地域に、可能な限り最も経済的な方法でインターネットアクセスを普及させるプロジェクトに、今後Onavoの技術とチームが役立つことが考えられる。
Onavoのテルアビブ本社は、Facebookの新しいイスラエル支社となる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス