Windows 8.1が持つ日本におけるいくつかの固有機能についても説明された。
「プラットフォームとしてWindowsに統合した」とするBingでは、ひとつの検索ですべて検索結果をカバーするスマート検索が紹介された。そのひとつの機能として、個人名や都市名、映画名などの検索結果を特別なビジュアルで表示する「ヒーローアンサー」機能などを提供し、より効果的な検索表示を行う事例を示した。
日本語IMEは、Windows8.1でモダンアーキテクチャ向けに新たに「Modern IME」を開発。シンプルでクリーンなUIと位置付け、かなテンキー入力や予測候補選択エクスペリエンスを採用した「Modern UX」となっている。ウェブやテレメトリー(誤変換レポートなど)といったビッグデータを活用した「Cloud Powered」によるIME辞書を開発していることも明らかにした。Cloud Poweredで実現する流行語辞書は、今後2週間ごとに更新できるようなるという。
デスクトップ向けアプリには従来のMicrosoft IMEを提供することになり、新たなMicrosoft IMEはWindowsアプリ向けに提供されることになる。「辞書やエンジンは、まったく違うものになるが、ローミングによって同じようなものとして使えるようになる」
日本語フォントとしては、日本語環境に適した現代的なタイポグラフィーの必要性を背景に、Windows 8.1ではモダンフォントを採用した。MSゴシック3書体、MS明朝2書体、メイリオ2書体に游(ゆう)明朝、游ゴシックを新たに追加した。
これは、字游工房からライセンスを受けたもので、それぞれ細字、標準、太字(游明朝では中太)に対応。文字コレクション「Adobe-Japan1-6」に対応するとともに、既存のMSフォントとの互換性を持つという。2つの新たなフォントは、Windows APIにより、Windowsストアアプリから游フォントを指定することが可能だという。
IE 11では、「ePUB3」フォーマットに対応した。IE10では実現していなかったルビ表示のほか、縦書きレイアウトの中に横書き表示を行う縦中横にも新たに対応しているという。
エコシステムの観点から、「Haswell」と「Bay Trail」といった新たなCPU環境への対応、Direct X11.2への対応、Haswellでのインスタントオンへの対応などの強化点を強調。スモールフォームファクタの製品群での利用も想定した進化を遂げたという。
デバイス連携では、生体認証(バイオメトリクス)への対応によるセキュリティ強化、RFCOMMとGATTによるBluetooth対応強化、MiracastやWi-Fiダイレクトプリンタ接続、DTCP+などによるWi-Fiとモバイル網への対応、玩具や計測器、工作機器などをサポートするUSBシリアル通信への対応などをWindows8.1での強化ポイントとした。Bluetooth対応では、タブレットと健康関連機器、あるいは決済装置などと連携することで、新たなシステム提案もできると語った。
そのほか、SkyDriveのWindowsへの統合、アプリの大きさ制限を2Gバイトから8Gバイトに拡張したほか、音声合成機能の提供、PDFのレンダリングエンジンの搭載などによるWindows Storeアプリの進化も大きな要素であると説明した。
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